体験型観光イベント「ひがしおおさか体感まち博2018プレ」が終了し、12月3日、プログラム提供者を対象にした総括セミナーが開かれた。
主催する東大阪ツーリズム振興機構(東大阪市荒本北1)では、ラグビーワールドカップ2019の開催時に開催都市の一つである東大阪に来街する観戦客に街の魅力を発信しようと、市内の事業者や団体、市民とともに体験プログラムを開発。プレ開催した今年は71のプログラムを実施した。
セミナー当日は、大阪の観光情報サイト「OSAKA旅めがね」の運営メンバーで、バルイベント「小阪・八戸ノ里なのはなバル」、高槻市の小学生職業体験イベント「とんだ和っかデイ」の立ち上げに関わったスターファクトリーの梅岡祐介さんをファシリテーターに迎え、ワークショップを開催。グループに分かれ、良かった点と悪かった点の洗い出しからスタートした。
その後はグループごとに発表し、それぞれのグループで出た意見を共有。「参加した人の満足度が高かった」「他市で開催しているワークショップを地域の人に知ってもらう機会になった」など良かった点も上がる一方、「パンフレットが見られていない」「プログラム同士の横のつながりが薄かった」「企業を巻き込む方がいい」など、課題も多く挙がった。
それぞれの意見を受け、梅岡さんは「コラボやツアーなど、まち博から派生して生まれていくものもある。グルメやものづくりなど部会ができて、案内人(プログラム提供者)同士が日常でもつながっている状態でPRしていくと、まち博というものが出来上がっていくのでは」とまとめた。
同機構代表理事の清水洋一郎さんは「2カ月で71のプログラムを体験できるところは大阪府内にはないと大阪観光局に言われた。世界に売っていけると思っている」とし、「参加者の満足度は高いので、今後は旅行会社も巻き込み、市内にもしっかり告知していく。インバウンド向けの体験プログラムも実施し、秋を定番にして春にも開催していきたい」と話す。