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東大阪・旧河澄家で「河内の古民家展」 古民家再生講座も

河澄家屋敷絵図(複製画)

河澄家屋敷絵図(複製画)

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 東大阪市指定文化財の旧河澄家(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で1月16日、河澄家の住宅にまつわる資料と河内地方の代表的な古民家を紹介する「河内の古民家展」が始まった。

河内地方の代表的な古民家をパネルで紹介

 近世の河内地方は河内木綿の栽培が盛んで、河内地方を中心とした大阪平野の辺りはほかの地域に比べ豊かだったこともあり、「河内地方の民家は間取りや構造が先進的だった」と同館統括責任者の堀木昌彦さん。河内地方の古民家の間取りは一貫して田の字型の整形四間取りを基本としており、「他地域では18世紀~19世紀にかけ取り入れられたものだが、河内地方では17世紀から取り入れられていた」という。

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 会場では、毎年秋に開催される「河内の古民家めぐりスタンプラリー」の参加古民家の中から同館のほか、東大阪市内の井上家(日下町)、藤井家(東石切町)、向井家(善根寺町)、川中家(今米)、羽曳野市の吉村家(島泉町)、松原市の田中家(高見の里)、寺田家(北新町)の主屋の規模や構造、居室間取りなどを調査し、写真と共にパネルで展示。いずれも17世紀初め~18世紀末ごろに建てられたもので、重要文化財や国登録有形文化財に指定されているものが多い。

 河澄家所蔵資料からは、江戸時代末期ごろのものと思われる大きさ125センチ×200センチの河澄家屋敷絵図(複製画)を一般初公開する。主屋は茅(かや)葺き屋根で、今も残る奥座敷の「棲鶴楼」や枯山水の主庭、カヤの木が描かれ、現存しない土蔵や裏庭も描かれている。

 家紋の入った鬼瓦や、巴文と連珠文の入った軒丸瓦、1835(天保6)年に建築された棲鶴楼の棟札や、1909(明治42)年に離れの内部の土蔵を建築した際のものと推察される上棟式に使われた棟上札などを展示する。

 1月27日は、古民家の歴史と再生技術や事例を解説する「古民家再生講座」を開く。参加無料。同館まで要事前申し込み。

 堀木さんは「旧河澄家は350年前に建てられ増改築しながら進化し、その跡がわずかながら残っている。昔の風景や建物の雰囲気を感じていただければ」と話す。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。2月10日まで。

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