大阪樟蔭女子大学(東大阪市菱屋西4)記念館2階で1月23日、2018年度学芸学部被服学科(現・化粧ファッション学科)の卒業制作展が始まった。
同大学はファッション・化粧・美容の3領域をトータルに学ぶことができる国内唯一の4年制大学で、2016年度から同学科の名称を化粧ファッション学科に変更。被服学専攻(現・ファッション学専攻)と化粧学専攻で構成し、12の研究室を設ける。入学を希望する高校生と保護者にも見てもらえるように、毎年入試の日程に合わせて卒業制作展を開催する。
同学科では、3年生で卒業制作のテーマを決めて研究を始め、4年生から論文執筆と制作に取り掛かる。化粧ファッション学科の杉田慶子教授は「被服構成学研究室ではこれまでドレスの制作が多かったが、今年は個性のあるものが多い」と話す。
同研究室の卒業制作では、9人がドレスや衣装などを制作。「織姫と彦星」をモチーフにしたクラシックバレエの衣装や、早着替えに対応し、衣装を重ねてもシルエットが悪くならないよう工夫したアイドルの衣装、布の絵本をイメージし、服に付けたパーツで靴ひもを結ぶ練習やはかりの目盛りを動かすことができる仕掛けを施した子ども服などを展示する。
ファッション関連の研究室では、3Dプリンターで作った靴や、色が与える効果の分析、海外ブランドのデザイン研究など、さまざまなテーマのパネルが並ぶ。
化粧学関連では、ヘア、メーク、ネイルなどを学び、作ったものを撮影し、デザインから製本まで学生自身が手掛けて写真集を作成。さまざまなシーンを想定したヘアアレンジやメーク、ネイルのほか、化粧品作りや皮膚バリア研究など化粧科学まで、研究テーマは多岐にわたる。
開催時間は10時~16時。入場無料。一般も入場できる。今月29日まで(土曜・日曜も開催)。