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東大阪で外国人対象体験プログラムモニターツアー インバウンド客取り込み狙う

「串かつちとせ」での串かつ体験

「串かつちとせ」での串かつ体験

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 東大阪ツーリズム振興機構(東大阪市荒本北1)が2月16日、留学生を対象にした体験プログラムモニターツアーを開催した。

紙TO和で紙すきを体験

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 ラグビーワールドカップ2019開催時に来街する観戦客に向けた体験プログラムの実証実験として、同機構では昨秋、71プログラムを用意する「ひがしおおさか体感まち博2018プレ」を開催。関西を中心にプロモーションを行い、期間中約1000人が参加した。

 今回のモニターツアーでは外国人目線でプログラムを評価してもらおうと、留学生を対象にしたモニターツアーを企画。京都大学公共政策大学院・地域のソーシャル・キャピタル研究会で東大阪をテーマに地域課題解決の提案に取り組む東大阪市出身の藤田力さん協力の下、京都大学と同志社大学の留学生18人を集め、第1回を開催した。

 同ツアーでは、和紙体験スペース「紙TO和」(長田中4)での和紙ポストカード作りと友禅紙の封筒作りに始まり、「串かつ ちとせ」(下小阪5)で串かつを体験。

 紙TO和の林美和子さんは「手作りのポストカードと封筒を誰に送るのか聞いたところ、多くが母国の家族に送るとうれしそうに答えていたのが印象的だった。体験プログラムを通じて世界のいろんなところに和紙のポストカードが届けば」とほほ笑む。

 串かつを食べるのは初めてという参加者が多かった串かつちとせでは、「ソースの二度漬け禁止」など、串かつや同店にまつわる解説を聞きながら串かつランチを楽しんだ。店主の田中裕之さんは「外国人観光客が来ることはあるがこんなにまとまった人数は初めて。スタッフも英語を話せるようにならないと」と気を引き締める。

 ランチの後は、グリコのおもちゃを手掛けた宮本順三さんの作ったおもちゃと収集した世界の玩具を展示する「豆玩舎ZUNZO(おまけやズンゾ)」で、資料の見学とおもちゃ作りを体験。工作教室では、世界で初めて折る刃式カッターを発明し、世界100カ国以上に輸出する「オルファ」の創業兄弟の一人・岡田三朗さん指導の下おもちゃを作り、参加者は「自分の国で見るカッターを作った人に会えてうれしい」と興奮気味に話していた。

 その後は2班に分かれ、「菓匠庵 白穂」(若江本町1)での工房見学と練り切り作り、旧河澄家(日下町7)でのかまどを使ったきな粉団子作りを体験。夕方には市役所本庁舎22階から夕日と夜景を鑑賞し、展望フロアのレストランで食事した。

 各プログラム終了後には意見交換の時間を設け、参加者の声を直接プログラム提供事業者に届けた。今後は参加した留学生の意見を参考に、各プログラムのブラッシュアップを行っていく。モニターツアーは今後複数回行い、3月8日からは旅ナカ需要の検証を目的としたインバウンド客対象の体験プログラム販売の実証実験を行う。

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