石切劔箭神社(東大阪市東石切町1、TEL 072-982-3621)が所蔵する「太刀 石切丸」を新たに復元し奉納する「復元石切丸『刀剣奉納』プロジェクト」のクラウドファンディングが3月26日に始まり、4月2日現在、4200万円を超える支援金が寄せられている。
「太刀 石切丸」は重要美術品に認定されているため神前に奉納できず、同神社では、元号が「平成」から「令和」に変わる奉祝の事業として石切丸を復元し、矢筒とともに奉納しようと同プロジェクトを始動。同神社と縁が深く、奈良県無形文化財に指定されている刀匠・河内國平さんに作刀を依頼し、平安時代に作刀された当時の石切丸を復元する。
同プロジェクトには、刀剣を擬人化したキャラクターの一人として石切丸が登場するオンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」が賛同し、神社やゲームにちなんだプロジェクト限定商品や刀剣奉納祭への参加などの返礼品を用意。2,500円から50万円の20コースを設けた。クラウドファンディングの開始から4時間弱で目標金額の1000万円に到達し、翌日には3000万円の支援が集まった。
支援金は作刀と刀装に使うとし、「余剰金が出た場合には研磨されていない刀剣の研磨など、所蔵する刀の維持管理に使わせていただきたい」と同神社宮司の木積康弘さん。「皆さまの、それも全国の皆さまからの御懇志に大変感謝している。改元奉祝事業は来年まで続く事業となるのでまだ始まったばかり。改元奉祝事業へのご協力を引き続きお願いいただければ」と話す。
同プロジェクト支援募集締め切りは5月15日。