コスプレイベント「コスプレフェスタ」が4月13日と14日、国指定史跡・重要文化財の鴻池新田会所(東大阪市鴻池元町、TEL 06-6745-6409)で開かれた。
鴻池新田会所は、江戸期の豪商として知られる鴻池家が開発した新田の管理・運営を行った施設。1万662平方メートルの敷地に、本屋、蔵、居宅、庭園などを備え、1976(昭和51)年に敷地が国指定史跡、1980(昭和55)年に本屋、蔵屋敷、文書蔵、米蔵などが国指定重要文化財となった。映画「るろうに剣心」や「駆込み女と駆出し男」などのロケ地にも選ばれている。
同施設では2014年から、関西を中心に年間約50回のコスプレイベントを手掛けるCOSJOYと共催で同イベントを開催。一般来館者もいるため、会場の雰囲気を壊さないよう和装を中心としたコスプレに限定し、春と秋の年6回開いている。「重要文化財に指定されているため禁止事項を細かく設けている。会場ではスタッフが巡回し、トラブルを未然に防ぐようにしているので安心して参加いただいている」と、COSJOY運営者。
参加者は20~30代を中心に、約9割が女性。ツイッターやほかのコスプレイベントで知り合った人同士が参加するケースも多く、「旅行がてら遠方から参加する人もいる」という。参加者同士で撮影する人もいれば、事前にカメラマンを募集して撮影に挑む人もおり、長屋門、庭園、座敷など、さまざまなロケーションで撮影を楽しんでいた。
ゲーム「ファイアーエムブレム」のキャラクターに扮(ふん)した4人組の女性は、手作りの衣装を着用。住んでいる地域はさまざまで、コスプレを通じて知り合い互いに撮影し合っていた。ニシキの衣装を着用した女性は「朝から丸1日いる予定。初めて来たが撮影する場所が多いのでまた来たい」と笑顔を見せた。
同施設では、5月12日と6月9日にも開催を予定している。