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東大阪の「モノづくり試作工房」がリニューアル クリエーターとの交流の場に

リニューアルした「モノ作り試作工房(愛称:SEED)」

リニューアルした「モノ作り試作工房(愛称:SEED)」

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 東大阪市立産業技術支援センター(東大阪市高井田中1、TEL 06-6785-3325)内「モノ作り試作工房(愛称:SEED)」がリニューアルし、4月15日、記念セミナーが開かれた。

人工芝を敷いたミーティングスペース

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 産業技術支援センターは、企業の技術開発や品質向上など、ものづくりに関連する技術的な課題を解決する施設として1997年に開所。「モノづくり試作工房」には、工作機械を設置し、近隣企業が試作品を作る場としていたが、企業が使うには簡易で、素人では使えない機械が多く、活用されていない状況だった。

 同工房のリニューアルは、当初はインテリアを変えてほしいと東大阪市が近畿大学に相談したものだったが、「ストーリーを組み立てないと内装を変えるだけでは同じ結果になってしまう」と、市、東大阪商工会議所、同大学で2017年に「東大阪市都市ブランド形成推進事業」を立ち上げ。3年間の研究プロジェクトとしてこれまでに、デンマークのデザインエージェンシー「Kontrapunkt(コントラプンクト)」と共同で東大阪フォントを制作したほか、学生と映像作家がコラボしたプロモーションビデオの制作、オープンファクトリーの開催などを手掛けてきた。

 同プロジェクトには16人の学生が参加し、昨年10月から工務店指導の下、学生を中心に作業を開始。倉庫として利用していた工房奥のスペースには人工芝を敷いて床に座ってミーティングできるようにし、キッチンとカウンターを備えた。

 バケツを使った照明は学生がアイデアを出し、照明器具を手掛ける盛光SCM(岸田堂西)が製作。中央辺りの「Room in Room」と愛称の「SEED」のロゴは摂津金属工業所(加納4)が手掛け、シャンデリアにはミノル化学工業(衣摺1)の廃番になったプラスチックコップを使用するなど、市内ものづくり企業の協力を得て完成した。面積は147平方メートル。リニューアルに伴い、3Dプリンター2台を導入した。

 工房の使用は貸し切りでなければ無料。貸し切りの場合は、9時~12時・18時~21時=各3,800円、13時~17時=4,500円など。3Dプリンターの使用は1時間当たり200円~、材料1グラム当たり10円。市では、企業とデザイナーのミーティングや試作品作り、市内企業を対象にしたデザインワークショップ、市民を対象にするものづくり体験ワークショップの開催などでの活用を想定する。

 セミナー開始前にあいさつした野田義和東大阪市長は「見た目にかっこいいデザインとプロダクトの機能性のバランスが取れていいデザインと言えるのでは。意欲を動かすのがデザインの力。ここに来れば何か見つかるかなという場所にしていけたら」と意気込む。

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