樟蔭中学校(東大阪市菱屋西4)で5月17日、アフリカの子どもたちを支援する「ウガンダプロジェクト」の活動報告会と駐日ウガンダ大使との交流会が開かれた。
学園創立100周年をきっかけに、2017年4月からスタートした同プロジェクト。「アフリカの経済的に厳しい状況にある国に何かできれば」と、生徒が文房具を集めて寄贈し、昨年4月からウガンダ産オーガニックコットンを使った制補助かばんを使っている。
活動報告会では、中学2年の生徒2人が1年生96人に、ウガンダ共和国の言語や自然、特産品などについて紹介。説明の後はクイズを出題し、ウガンダへの理解を深めた。
文房具を集めるプロジェクトでは、中学・高校自治会執行部がポスターを作成して校内に掲示し、不要な文房具の収集を呼び掛け。プラスチックが使われているシャープペンシルなどは受け付けず、鉛筆、消しゴム、ノートのみ13キロ分を集め昨年3月、ウガンダ共和国日本大使館に寄贈した。文具は同8月、ウガンダのオビヤ小学校に寄贈された。
ウガンダ産オーガニックコットンを使った制補助かばんは、2020年東京オリンピック・パラリンピックでウガンダ選手団のホストタウンに決定している泉佐野市のタオルメーカーに製造を依頼した。2018年度の中学入学生80人と高校入学生281人、2019年度の中学96人と高校249人が同バッグを使っている。
当日は、ベティ・グレース・アケチ・オクロ駐日ウガンダ大使が来訪し、2年生のプレゼンを聞いた後、ウガンダと日本のつながり、ウガンダの繊維産業、ウガンダの現状について紹介。「日本とウガンダのつながりが今後、より強固なものになることを願っている」と締めくくった。
活動内容を聞いた中学1年の女子学生は「補助かばんを使ってるがすごく頑丈。支援につながるのでいいと思う」と言い、大使の話を聞いた学生は「文化や民族衣装に興味があるのでウガンダに行ってみたいと思った」などと話していた。