近畿大学(東大阪市小若江3)で6月11日、学生によるチャリティー活動「レモネードスタンド」が始まった。
レモネードスタンドは、アメリカでがんと闘う少女が「同じ病気で苦しむ子どもたちを助けたい」と自宅の庭でレモネードを販売して寄付を募った活動が、小児がん患者支援のために子どもが行うチャリティー活動として全米で広まったもの。その活動は日本でも広がっている。
同大学では2017(平成29)年10月に近畿大学学友会連合会が企画し、2日間、レモネードスタンドを実施。レモネードを1杯100円、各日100杯販売し、募金と合わせ、2万5,218円をキャンサーネットジャパンに寄付した。
今回は、学友会連合会と赤十字奉仕団の学生約230人が活動に参加。学友会連合会は、学内の部活動のサポートや大学との調整を担う団体で、赤十字奉仕団は、障がい者施設や児童養護施設の訪問、若年層への献血推進活動などを行っている。
「新しい活動をしようと有志で集まった際にレモネードスタンドをしようと意見が出た」といい、赤十字奉仕団に参加する経済学部3年生の山口颯太さんは「この活動をすることで、誰でもできる、自分たちでもできると学生に思ってもらうきっかけになれば」と思いを込める。「僕らもいろんなことをすることで、これからの活動の幅を広げていければ」と意欲を見せる。
大学西門近くには特設テントを開設し、学生が「レモネード1杯100円で販売しています」「いただいた100円は小児がん患者の支援や研究に使われます」と協力を呼び掛けた。購入した学生は「活動内容は知らずに買いに来た。学生がこのようなボランティア活動をしているのは素晴らしいと思う」と話していた。
販売時間は11時~17時。1日100杯限定。なくなり次第終了。一般の購入も可能。6月13日まで。