ねじ専門商社「サンコーインダストリー」(大阪市西区)と地域情報サイト「週刊ひがしおおさか」が4月26日、サンコーインダストリーが長田東に新設する倉庫の壁面に東大阪をPRするペイントを施すと発表した。
この日は、奥山淑英社長と「週刊ひがしおおさか」代表の前田寛文さんが東大阪市役所を訪れ、同取り組みを野田義和東大阪市長に報告した。
1946(昭和21)年創業の「サンコーインダストリー」は、1989年に東大阪市本庄西に東大阪営業所と物流センターを開設。4号館まで増築した物流センターと外部倉庫を持ち、現在、取り扱いアイテム数は81万アイテムという。物流システムをIT化し、当日発送・翌日配達への取り組みや1本単位の注文への対応などで売り上げを伸ばし、2016年の売上高は約248億円。今回新設する倉庫は長田センター2号棟で、パレット自動倉庫。完成後は、現在の約1.5倍の在庫が持てるようになるという。
奥山社長によると、東京勤務時代、生まれ育った東大阪をあまり知らないことからネットで「東大阪」を検索したところ、東大阪の情報をツイッターでつぶやいていた「週刊ひがしおおさか」を見つけたという。「工場見学させてくれるところないかな」の投稿に、「倉庫だけど来ますか?」と返したのをきっかけに、東大阪市内でイベントなどを手掛ける同サイトと、東大阪市内の中学でねじを作る授業を企画・実施してきた。
同社では物流センターや倉庫の壁面に、ねじや「サンキュートリオ」というペンギンのイラストをペイントしており、新倉庫建設に当たり、同サイト代表の前田寛文さんが「ねじやラグビーなど、東大阪をPRするペイントにしては」と提案。同社社員が空飛ぶペンギンや虹のイラストを描き、奥山社長がレイアウトを考え、中央環状線・近畿自動車道に面する東側壁面に企業ロゴやねじのイラスト、北側に東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」やペンギン、「ラグビーのまち東大阪」の文字などを配置するデザインとした。
同社では現在、同サイトと共同で、ねじを作る体験イベントや倉庫見学など、ねじとねじの流通を理解することができる一般向けのイベントを企画しているという。奥山社長は「壁面ペイントの完成までにイベントを行いたい」と話す。
新倉庫は来年1月完成予定で、来春には壁面ペイントが完成する予定。