プレスリリース

断熱膜「テンソサーモ」を採用し米研究施設の膜屋根を改修

リリース発行企業:太陽工業株式会社

情報提供:

大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:能村 祐己)は、このたびアメリカ現地法人であるBirdair Inc.(本社:ニューヨーク州バッファロー)を通じて、米国メリーランド州バルチモアにあるRita Rossi Colwell Center(リタ ロッシ コウェル センター)の膜屋根張替え工事を受注しました。本施設は1994年1月にBirdair Inc.が手掛けており、今回およそ30年ぶりの改修となります。新たに採用される高機能断熱膜「テンソサーモ」は、透光性と断熱性を兼ね備えており、明るく開放的な空間を維持しながら、空調効率の向上とエネルギーコストの削減を実現します。


Rita Rossi Colwell Center 外観

「Rita Rossi Colwell Center」は、メリーランド大学バイオテクノロジー研究所の一部として、マリンバイオロジー分野の研究、教育、イベント開催、スタートアップ支援の拠点として機能しています。2022年には、米国を代表する海洋細菌研究者であり、バルチモアにおける環境科学の教育発展に多大な貢献をしたRita Rossi Colwell博士の名を冠し、現在の名称に改められました。
今回の改修では、膜屋根に高性能断熱膜「テンソサーモ」*を採用します。この素材は、世界で最も軽い固体のひとつである高性能の微粒子シリカエアロゲルを練り込んだ不織布を断熱層に用いており、高い断熱性と柔軟性を兼ね備えています。従来の膜構造が持つ透光性や軽量性を維持しながら、室内の温熱環境を安定させ、建物のエネルギー効率を大幅に改善します。
*テンソサーモ:日本国内では建築材として認可されていない膜材です。
チェサピーク湾の内港に面した立地と、アトリウムやギャラリースペースなどの広々とした空間が特徴的な本施設は、象徴的な膜屋根とともに地域のランドマークとして親しまれてきた施設です。現在、屋根の張替えに備えて既存の内膜の撤去工事が進行中です。新たな屋根は2026年3月の完成を目指しています。改修により歴史ある建築資産を次世代へと継承し、持続可能な社会の実現に貢献します。
Rita Rossi Colwell Center概要
名称:Rita Rossi Colwell Center(旧称:Columbus Center)
所在地:アメリカ、メリーランド州、ボルチモア
所有者:メリーランド大学 ボルチモア・カウンティ
元請け:Barton Marlow Company
設計者:Zeidler Partnership Architects
構造エンジニア:Peter Sheffield and Associates
規模:2,300平米
完工:1994年1月



Rita Rossi Colwell Center 内観

張り替え工事概要
元請け:JVS Construction Group
規模:2,400平米
完成予定:2026年3月
「断熱膜テンソサーモ」概要と採用事例
構成:外層+断熱層+内層
断熱材:高性能の微粒子シリカ エアロゲルを含む不織布
特徴:透光性と断熱性の両立



「断熱膜テンソサーモ」断面


マクレーン・アスレチック・ファシリティ

デドモン・センター

Birdair Inc.,(バードエアー社)について
太陽工業の米国現地法人(100%子会社)
・創立:1956年
・社長:Hikaru Konno
・所在地:アメリカ、ニューヨーク州、バッファロー
太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。

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