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ねじと工具のサンコーインダストリーがラグビー界への投資を強化
奥山淑英社長が「ラグビー」を選んだ理由とは

提供:サンコーインダストリー 制作:東大阪経済新聞編集部

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 「ないねじは、ない」のCMでおなじみのねじ専門商社サンコーインダストリー。2017年、物流センターのある東大阪市に長田センターを新設し、取り扱いアイテム数は107万アイテムに拡大した。これまで、ロボット倉庫の建設や、在庫管理、需要予測システム、顧客専用受発注サイトの構築など、ITを駆使し「自社の業務に合わせたシステム構築」に投資してきた印象があるが、昨今は「ラグビー」にも力を入れているという。同社がラグビーに投資する理由とは。アジア初開催となるラグビーW杯開幕の2日前、東大阪の物流センターで、奥山淑英社長とラグビーに投資するきっかけを作った週刊ひがしおおさか(以下、週ひが)の前田寛文代表に話を聞いた。

「スポーツはあまり好きじゃない、高校時代は音楽をしてた」

 「中学時代の部活は水泳。高校は音楽をしていた」という奥山社長。「生まれと育ちが東大阪やから、授業でラグビーはあったという程度しかラグビーとは接していなかった。あまりスポーツは好きじゃない」という。ラグビーを意識しだしたのはサンコーインダストリーの社長になってから。本社は大阪市内だが物流センターは東大阪にあり、「ラグビーのまち東大阪」に触れ、倉庫の壁にラグビー少年をモチーフにした東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」を描いたりし始めた。

「ラグビーに投資するきっかけは週ひがさん」

 週ひがは近鉄ライナーズを中心にラグビー情報を多く扱う東大阪の地域メディア。関西ラグビーフットボール協会の広報業務も担う中、2018年シーズンの関西大学リーグのスポンサーになってもらえないかと取材を通じて知り合った奥山社長に打診した。週ひがの前田さんから「ラグビー選手はチームに帰属意識はあるが企業への帰属意識はあまりなく、社員選手で選手として終わったらドロップアウトしてやめてしまう」という話を聞いた奥山社長は、「弊社の物流センターも人手不足。スポーツ選手のセカンドキャリアの選択肢が少ないということとマッチングが図れるのでは。安心して選手生活に専念してもらい、その後にサンコーインダストリーという選択肢があると示したい」と、スポンサーになることを決めた。

「関西セブンズのスポンサーに」

 サンコーインダストリーには1チーム20人、2チーム計40人が所属する野球チームがある。甲子園出場経験者もおり、近畿代表になる実力はあるがアマチュアスポーツのため、スポンサーの話はない。ラグビー経験者は少なくラグビーチームもないが東大阪に物流センターがあること、東大阪は「ラグビーのまち」を掲げていることから自ずとラグビーに意識が向いた。ラグビー選手に対する知名度向上を狙うには大会スポンサーになるのが一番と、今年4月、冠スポンサーとなり、「サンコーインダストリーpresents 2019関西セブンズフェスティバル」が開催された。

「ラグビーとセカンドキャリアをテーマにラジオ番組をスタート」

 奥山社長と前田さんは今年4月から、ウメダFMで「情報ノーサイド」というラジオ番組を始めた。前田さんが得意とするラグビー情報と、奥山社長がテーマに据えた「セカンドキャリア」についてトークする番組で、ゲストのキャリアやラグビー情報などを発信している。キャリアについてトークするといってもお堅い「キャリア系」といった雰囲気はなく、奥山社長の「こんな人生あるんや、こんな人でも生きていけるんやったら自分も大丈夫かもと感じてほしい」との思いから、元ラグビー選手や波乱万丈の人生をおくる飲食店の店主まで幅広いゲストを招き、ゆるい雰囲気で進行する。大会のスポンサーやラジオ番組を持つ社長に対し、社員はどのように思っているのか気にしていた前田さんだが、「呼んでもいないのに社員がスタジオ見学に来るなど社内は好意的」。奥山社長は「私のところはスポーツ経験者とスポーツ好きな人が大半を占めており、ラグビーへの投資について前向きな受け取り方多いんでしょうね。大学ラグビーや冠スポンサーについてもそう」と話す。

「朝日放送 中川家のラグビーがわかる喫茶店」にCM提供

 9月23日13時55分から放送されるテレビ番組「中川家のラグビーがわかる喫茶店」にCM提供する同社。広告代理店からの提案を受けてのものだが、「たくさんの番組がある中、ラグビーをテーマにする番組を持ってきたというのは、広告業界にもサンコーインダストリーがラグビーに注力しているということが知られてきたからだと思う」と奥山社長。番組収録時にはラグビー出身者のスタッフがおり、「関西セブンズに出てたので、サンコーインダストリーさん当然知ってます」というスタッフもいたという。同社は以前、駅の大型看板や地下街の柱などにも広告出稿していたが、「今は物理媒体の広告にはあまり乗り気じゃなく、テレビやラジオなど音か映像に気が向いている」と話す。

 同番組にCM提供するのを決めたのは、メインMCが中川家であることが大きい。「中川家のネタでねじ工場社長・岩本さんってネタがあって、社内では結構みんな知っている。なおかつ、ラグビーW杯開幕直後で、ラグビー初心者からコアなラグビーファンまでが楽しめる番組なので外せない」。スタジオに組まれた喫茶店のセットは東大阪の喫茶店、中川家・礼二さんは町工場のおじさんの設定。番組冒頭に奥山社長と前田さんが一瞬だけエキストラで出演するそうで、「身内が見たらめっちゃ面白いけど知らない人は気づかない程度」と収録を楽しんだ様子。番組内では内田裕也さんを起用したCMが流れる。

「セカンドキャリアとして選んでもらうために」

 大学リーグのスポンサーやラグビーW杯に乗じた番組のスポンサーなどラグビー濃度の高いところを狙い、ラグビー好き、特に関西のラグビー選手には覚えてもらいつつある。W杯の開催を知名度向上の一つの節目とし、ここからは、交流もしくは、実際にセカンドキャリアとして使ってもらえるように具体的に何をするかを考え始める時期だという。「新卒採用時のアスリート向け合同説明会への出展によるラグビー経験者の採用も狙っている。週ひがさんをパートナーに社内ラグビーチームの結成、小学4年・5年を対象とするミニラグビー大会の主催、プロ化の動きがあるラグビーチームとの交流などに取り組んで行きたい」。

INFORMATION

サンコーインダストリー株式会社

本社:大阪市西区立売堀1-9-28
設立:昭和23年3月6日

プロフィール

奥山淑英(おくやま よしひで)

1974年1月27日生まれ
東大阪市出身
2003年 サンコーインダストリー株式会社入社
2012年 サンコーインダストリー株式会社代表取締役社長就任
電算部でプログラミングを学び、社長就任後は物流センターの新設、ロータリーラックの導入、在庫管理体制の確立に取り組む。その後もデータ分析を重ね、常に業務の向上化・短縮化に務める。

サンコーインダストリー株式会社

前田寛文(まえだ ひろふみ)

1973年3月11日生まれ
東大阪市出身
2007年 地域情報サイト「週刊ひがしおおさか」開設
2012年 特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか設立
「週刊ひがしおおさか」で東大阪市内の話題を発信するほか、市内のイベント運営、ウェブサイトや紙媒体の制作など活動は多岐にわたる。ラグビーの普及・広報にも力を入れ、ラグビーフリーマガジン「DAEN」の発行も手掛ける。

週刊ひがしおおさか

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