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東大阪・花園商店街がラグビー仕様に新装 ゴールポスト風ゲートでお出迎え

ラグビーボール型のくす玉を割ってリニューアルを祝った

ラグビーボール型のくす玉を割ってリニューアルを祝った

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 近鉄奈良線・河内花園駅北側の花園商店街(東大阪市吉田2)がリニューアルし、8月2日、記念イベントが開かれた。

台風21号で壊滅的な被害を受けた花園商店街

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 150メートルの通りに飲食店や物販店など30店が並ぶ同商店街。1961(昭和36)年に設置されたアーケードは老朽化が進み危険な状態だったところ、昨年9月4日に台風21号が直撃。壊滅的な被害を受けた。

 2005(平成17)年に花園商店会の会長に就任した前田正道さんは「当時からアーケードの撤去を考えており、昨年の台風は神風が吹いたと思った」と振り返る。アーケードを解体撤去し、「東大阪市花園ラグビー場に一番近い商店街として、『世界でも類をみない、ラグビー風の商店街にしよう』と決心した」と話す。

 商店街の南北のゲートには、ラグビーのゴールポストを模したサインポールを設置し、街路灯はラグビーボール型のLED照明具とラガーシャツをデザインした電飾看板11基を取り付けた。各店舗が一つになって盛り上げていけるよう、日本代表の赤と白をイメージし、商店主やスタッフが着用するラガーシャツも特注した。これまで商店会に加盟していたのは16店だったが、リニューアルを機に24店に増える見込みで、活性化の気運が高まっているという。

 8月2日に行われた記念イベントでは、商店街北側のゲートで男子学生がラグビーボールをキックし、前田会長がキャッチ。パスやスクラムで前進し、最後は南側ゲートで野田義和市長がトライを決めるパフォーマンスを見せた。

 イベントで野田市長は「アーケードを取っ払って青空の下、和気あいあいとご飯を食べたり買い物を楽しむことがワールドカップのレガシーになると思う。ワールドカップが終わった後に商店街に人が増えるよう、市も共に取り組んでいきたい」とあいさつし、前田会長は「ラグビーワールドカップ開催時の一過性のもので終わらせるのでなく、商店街自体のブランドを作っていきたい。ワールドカップを機に個を磨いて面になって、『One for all , All for one』の精神で、商店街と人と地域社会でしっかりタッグを組んでいきたい」と意欲を見せた。

 花園ラグビー場の最寄駅は1つ東側の東花園駅だが、同商店街からも徒歩15分ほどで着く。8月3日には日本代表対トンガ代表戦があり、その様子も見ながら「ラグビー場までの道筋にのぼりを立てたり、おもてなしプランを考えたりしていきたい」と話す。

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