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東大阪の農地で安納芋収穫体験 スポーツ選手も参加、とれたイモで焼酎醸造

イモを収穫するサッカーJFL「F.C.大阪」の選手

イモを収穫するサッカーJFL「F.C.大阪」の選手

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 東大阪市内の農地で10月23日、大人の農業体験プログラム「いも 収穫編」が行われた。

収穫体験の様子

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 東大阪市、JAグリーン大阪、JA中河内、東大阪市農業委員会らで構成する東大阪市農業振興啓発協議会が2014(平成26)年度から行っている同プログラム。農業の楽しさを伝えることや活用されていない農地の活用を目的とするもので、収穫した安納芋を使って芋焼酎を造り、参加者で試飲会を開くことから「大人の農業体験プログラム」とした。

 例年、植え付けと収穫を体験するが、5月の植え付けは新型コロナウイルス感染症の影響により中止したため、関係者のみで行った。収穫体験には事前に申し込みをした23人とその家族、大阪商業大学と摂南大学の学生、市内事業者やJA職員らが集まり、秋晴れの下、約2トンの安納芋を収穫した。

 当日は、東大阪・花園を本拠地とするジャパンラグビー「リーグワン」の花園近鉄ライナーズ、サッカーJFLのF.C.大阪、さわかみ関西独立リーグの06ブルズの選手やスタッフも参加。花園近鉄ライナーズ普及担当のタウファ統悦さんは「トンガはイモが主食で芋掘りは習慣だったが、日本に来て初めてだったのでうれしかった」と笑顔を見せる。採用担当の北村一真さんは「畑に入ったのは小学生以来で、無心でできてリフレッシュした。東大阪密着で活動をしているので、市民の人と一緒にできてよかった」と話す。

 収穫した安納芋は、梅ヶ枝酒造(長崎県佐世保市)に運び、芋焼酎へと加工。製造工程で必要な米こうじの原料となる米も東大阪産のコシヒカリを使う。来年6月~7月ごろ、「都会の農○女子が作った東大阪産さつまいも焼酎」「東大阪産さつまいもの焼酎 身土不二」「商酎」の3つの商品として完成し、同プログラムの参加者に進呈するほか、JAグリーン大阪「ハッピークラブ」、JA大阪中河内の農産物直売所、酒のにしだで販売する。

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