大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階企画展示エリアで1月15日、メード・イン・ジャパンに関連する資料を集めた展示が始まった。
日本の伝統工芸や戦後から現在までの製造業、和食、ファッションやキャラクターなどのポップカルチャーまで幅広く、日本の文化をテーマにした同企画。「日本の伝統工芸」「日本の製造業」「日本の文化コンテンツ」の3部で構成し、約450冊の書籍や資料を集めた。
第1部の「日本の伝統工芸」では、陶磁器や着物、輪島塗や江戸切り子など、日本全国の伝統工芸に関する書籍を集結させた。歴史や技法を紹介する書籍が多いが、「着物や器などきれいで写真を見るだけでも楽しんでもらえるものもある」と、社会自然系資料室担当者。
第2部「日本の製造業」では、戦後の繊維産業や造船業、鉄鋼業などの歴史について書かれたものや、高度経済成長期の自動車や新幹線、家電産業関連、2000年以降のデジタル機器など、日本のものづくり関連の書籍をそろえる。「社史は装丁も立派で企業の歴史だけではく時代背景も知ることができる。複数の会社のものをまとめて見る機会はないのでは」と、普段は書庫に入っている社史なども集めた。
第3部の「日本の文化とコンテンツ」では、和食やファッション、アニメ、キャラクターなど、「クールジャパン」として海外からも注目を集めるコンテンツに関するものを収集。日本のキャラクターに関するビジネス書やご当地ヒーロー図鑑、画集、海外から見た日本の文化などの切り口でそろえた。
同企画では、「伝統工芸ってなに?」「町工場の底力」「ゲームを作る仕事」など、同じ3部構成で子ども向けの関連資料も集める。
「幅広い展示にしているので、今まで興味のなかった分野の本も手にとってもらえたらうれしい」と担当者。
開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。毎週月曜、3月10日・22日休館。3月27日まで。