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FC大阪と東大阪市、花園ラグビー場第2グラウンド改修で協定再締結

協定書再締結の記者会見の様子

協定書再締結の記者会見の様子

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 サッカーJ3のFC大阪と東大阪市が12月23日、東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)第2グラウンドのスタジアム建設と市への寄付に関する協定を再締結した。

東大阪市花園ラグビー場第2グラウンドのスタジアム建設と市への寄付に関する協定を再締結した

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 FC大阪からの申し出により両者は2019年11月、老朽化が進む第2グラウンドを観客席5000席以上のスタジアムに改修し、市に寄付する協定を締結。2021年12月の完成を目指していたが、コロナ禍や建設資材の高騰などによる資金不足で建設が進んでおらず、2023年3月まで延期。寄贈を前提に、市は暫定的に第1グラウンドを使用することを認めていたが、第1グラウンドでホームゲームを行う一方、工事は行われていない状況が続いていたため、協定を再締結した。

 協定では、2028年3月末までに5000席の観客席と電光掲示板を有する新スタジアムを建設し、市に寄付することとしており、完了できないと市が判断した場合、市は花園ラグビー場をFC大阪のホームスタジアムとすることを認めないことができ、FC大阪も異議を申し立てることができないとしている。市は来年6月までに、資金計画や設計・施工を担う企業との契約など、具体的な進捗(しんちょく)の提示を求めている。

 FC大阪の近藤祐輔社長は会見の冒頭、「協定書を締結し、その行動が伴わなかったことに対し、市民の皆さま、ラグビー関係者、サッカー関係者、いろいろな方にご迷惑をおかけしたことを改めて謝罪申し上げます。第2グラウンドの件は、誠心誠意進めてまいります」と謝罪した。

 建設するスタジアムはJリーグのスタジアム基準を満たしておらず、野田義和東大阪市長は「現在、本来は工事中であろうという大前提のもとでこの間、便宜的に第1グラウンドを利用いただいている。施設整備ができれば、基本的にホームグラウンドの第2グラウンドで試合をしていただく。Jリーグの試合ができるかできないかということは、東大阪市が関与すべき話ではない。あくまでFC大阪とJリーグが話し合いをすべきこと。完成した第2グラウンドがJリーグの試合で使えなくても、すべての試合を第1グラウンドでするということはありえない」と話す。

 近藤社長は「すでにボーリング調査を含めた調査は終わっているので、建設に当たる計画は6月までに必ず出せる状態はつくれる。1日でも早く建設したいと思っているので、計画が出た時点で、最短で実施できる形を作りたい」と話す。

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