
東大阪市が6月26日、サッカーJ3「FC大阪」の提出した東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南)第2グラウンド改修計画を了承したことを発表した。
東大阪市は2019年11月、FC大阪からの申し出により、老朽化が進む第2グラウンドを観客席5000席以上のスタジアムに改修し、市に寄付する協定をFC大阪と締結。2021年12月の完成を目指していたが、コロナ禍や建設資材の高騰などによる資金不足で建設が進まず、2023年3月まで延期。寄贈を前提に、市は暫定的に第1グラウンドを使用することを認めていたが、第1グラウンドでホームゲームを行う一方、工事は行われていない状況が続いていたため、昨年12月、2028年3月末までに5000席の観客席と電光掲示板を建設し、市に寄付する協定を再締結した。
協定再締結時に市は、資金計画や設計・施工を担う企業との契約など、具体的な進ちょく状況を今年6月までに提出するようFC大阪に求めており、FC大阪は今月、工事概要や工程表、支払い計画などの書類を提出。野田義和東大阪市長は「令和10年3月に当該寄付施設を完成させることについてFC大阪側からさまざまな状況について説明があり、具体性があると(改修計画を)受け入れた」と明かした。「間違いなく履行されるという確認を得たので、今後もFC大阪のホームグラウンドは第2グラウンドではあるが、完成までの間は工事が入るため、第1グラウンドの使用も含めて市としては認めていく」と話す。
市に提出された資料によると、総工費は15億2,900万円。FC大阪は2026年から10年かけて建設費を支払う方針としている。「財務上、問題はないと聞いている」と野田市長。来月から基本設計に入り、来年11月に着工。工事期間中の高校ラグビー大会、ワールドマスターズゲームズ開催期間は、第2グラウンドを使えるようにするとしている。
FC大阪がJ2クラブライセンスを取得するために必要なホームグラウンドの署名・押印について野田市長は「環境産業委員会の状況をFC大阪側に話をした上で、6月30日にサインをしたいと考えている」と話す。