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大阪府立中央図書館で「未来展」 府内工科高校の作品展示、ものづくり教室も

淀川工科高等学校が展示する旋盤で加工した6重立方体とフライス盤で加工した4重格子立方体

淀川工科高等学校が展示する旋盤で加工した6重立方体とフライス盤で加工した4重格子立方体

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 大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階展示コーナーで8月9日、府内9校の工科高校と府立大工業高等専門学校を紹介する「未来展」が始まった。

佐野工科高校の展示

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 地場産業として繊維製品が盛んな地域にある佐野工科高校(泉佐野市)は、テキスタイル系の学生が染色した浴衣を出展。石油・化学などの工場が集積する地域にある堺工科高校(堺市)は、ペットボトルから油を作る装置を展示する。西野田工科高校(大阪市)は、全国でも少ない映像編集やグラフィックデザインが教育課程にある学校として紹介。大阪の産業の特徴やものづくりの伝統が感じられる、各校の特色を出した展示を行っている。

 「小さいころからものづくりに親しんでもらい、完成したときの喜びを感じてもらいたい」と、小学1年生~6年生を対象にしたものづくり教室も開催。10日には、大阪府立城東工科高等学校の教員と学生がLEDで光るクリスマスツリーを作る電子工作教室を開いた。同校には、玩具修理や商品開発を手掛ける校内ベンチャー「城工房」があり、ものづくり教室などを通して地域に貢献。当日は「城工房」に所属する学生らが児童らに、はんだ付けなどを丁寧に教えていた。

 サポートをした電子情報通信専科3年の坂田康平さんは「僕たちのしている工業系のことに興味を持ってもらってうれしい」と話し、参加した小学1年の女児は「(はんだごてで)くっつけるところが楽しかった」と、完成したツリーを手に笑顔を見せた。

 同館総務企画課の上村厚貴さんは「それぞれの学校に特徴があり、未来を感じることができる展示になっている。高校生が真摯(しんし)に作品に向き合い、作り上げたその思いを作品から感じてもらいたい」と話す。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。今月21日まで。

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