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「東大阪メーカーズ・ミートアップ」 製造業の課題にクリエーティブな発想を

「東大阪メーカーズ・ミートアップ vol.1」会場の様子

「東大阪メーカーズ・ミートアップ vol.1」会場の様子

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 東大阪の製造業とクリエーターのコラボレーションで新規事業創出を目指す「東大阪活性化プロジェクト」のイベント「東大阪メーカーズ・ミートアップ vol.1」が8月18日、ものづくりコワーキングスペース「THE DECK」(大阪市中央区南本町)で開かれた。

製品を見ながらアイデアを出し合う

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 東大阪ブランド評議員会議長を務める阪本亮一さんが代表を務める「夢現大グループ」と、関西のITとものづくり企業をつなぐ場を作る「ITisKansai」、幅広いジャンルのクリエーターを集めて「ビジネスの種」を創出する「サクサクプロジェクト」が主催する同イベント。東大阪を中心とした地場産業の活性化を目的とし、月1回のペースで「ミートアップ」を開催する。「既存の技術+IT」「既存商品+クリエーティブ」などの付加価値や新製品の創出を目指す。

 「ミートアップは交流会と訳されることが多いが、このプロジェクトのミートアップは異業種の交流だけでなく、ファシリテーションの技法を取り入れて対話を促進し、潜在的な課題や目標を引き出したり、新しい価値やアイデアを生み出したりすることを目的としている」と、サクサクプロジェクトを展開するちゅるんカンパニーの深川正英さん。

 当日は、プラスチック雑貨、建築など4社のメーカーと、プロダクトデザイナー、プログラマー、グラフィックデザイナー、映像クリエーターなど20人のクリエーターが集まり、各メーカーを囲んで4つのグループに分かれ、それぞれにファシリテーターを配置。クリエーターは得意な分野やしたいこと、メーカーは抱えている課題を発表して始まり、最初はおとなしい雰囲気だったが時間がたつにつれ活発な意見交換がなされ、さまざまなアイデアが出された。

 参加したメーカーからは「東大阪はBtoBのメーカーが多く、一歩踏み出せていない人が参加して分からないなりにぶつけてみたら何か返ってくるので、もっと多くのメーカーが参加したらいいと思った」「15年間いろんなことをやってきたが、フレッシュな意見が出て気付きもあった」「少ない人数でしているベンチャーなので見方が偏っていて、普段出てこないようなアイデアが出てきた」などの意見が聞かれた。クリエーターからは「人の意見からまた意見が広がっていくのを感じた」「今まで関わりのなかった業界でもアイデアが出せるものだと思った」との声が上がった。

 同プロジェクトでは今後メーカーにヒアリングを行い、進みそうなものはチームを作ってプロジェクト化するという。

 Vol.2は9月23日開催。同プロジェクトへの参加メンバーは、メーカー、クリエーターとも随時募集している。

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