科学雑誌「Newton」を発行するニュートンプレス（東京都渋谷区）は7月25日、近畿大学（東大阪市小若江3）の理系研究を特集したNewton別冊「近畿大学大解剖」を発売した。

　1981（昭和56）年の同誌創刊以来、初めて特定の大学を単独で紹介。13学部48学科を持つ総合大学の同大学には8つの理系学部があり、「近大マグロ」のほかにも幅広い分野で研究が行われている。理系学問、研究成果について広く知ってもらいたいと、同大学側から幅広い読者層を持つ同誌に発行を打診し、共同での別冊発刊に至った。

　別冊では、クロマグロの完全養殖までの道のりと産業化に向けた取り組みを特集する「クロマグロ完全養殖」や、理工学部、薬学部、医学部にわたり取材した「がん研究の最前線」のほか、私大で唯一保有する研究教育用の原子炉施設、マンゴーの新品種「愛紅」、マンモス復活プロジェクト、バイオコークス、金属3Dプリンターなどの研究について、59人の教授らに取材し紹介している。

　「近畿大学に興味を持つ理系志望の受験者層をはじめ、中学生や社会人など幅広い層に近畿大学の理系・研究について知ってもらいたい」と広報部の石川誠一さん。

　160ページ、1,200円。全国の書店で販売。