大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階に4月1日、音と香りで演出する空間が誕生した。
「本来図書館は静かな場所だが、静かすぎると居心地が悪い」と、6年前から構想を練り始めた同プロジェクト。大阪の図書館では初めて導入するもので、1階の企画展示エリアに導入。感性マーケティングの専門家である吉永成恭教授、ビクターエンターテインメント、エアアロマジャパン、図書館を運営する図書館流通センターにより、リラックスして集中できる居心地を追求した空間が誕生した。
香りは府の花のサクラソウ、ウメ、府の木のイチョウなどをイメージしたもので、大阪の四季をイメージしたオリジナルの香り。音は四万十川近くの森の川のせせらぎなど、自然の音を収録し再現した。音種は小鳥のさえずりやさざ波などもあり、一日のうつろいに合わせ変化する。
同プロジェクトによる調査では、無臭の空間よりも香りのある空間の方が新しく見え、無音のときよりも聴覚環境を整備するほうが五感の感度が上がるという。オリジナルの香りは試験をし、改善されたものを使用している。
向井大阪府教育委員会教育長は「これをきっかけに一人でも多くの人が図書館に来てくれたら」と期待を寄せる。
開館時間は、火曜~金曜=9時~19時(こども資料室、国際児童文学館は17時まで)、土曜・日曜・祝日=9時~17時まで。月曜・毎月第2木曜休館。