東大阪市庁舎22階市民ギャラリーで9月4日、「あの感動をもう一度!まいど1号衛星!写真展示会」が始まった。
同ギャラリーの有効活用を考える団体として昨年5月に発足した「東大阪市22会」が主催する同展。市内の企業や団体で構成する同会では定期的に会合を開き、今年5月には同フロアのレストラン「スカイラウンジ22」の開店に合わせ企画展「展望台から見る東大阪市の歴史」を開いた。「まいど1号計画時の産官学連携の体制が整った時期からちょうど10年の節目に、計画から現在までの10年間をたどる展示を企画した」(同会の成瀬俊彦さん)。
人工衛星「まいど1号」計画は、2002年6月に東大阪商工会議所で宇宙開発関連研究会が始まり、同年9月、「中小企業の技術力を結集して人工衛星を打ち上げよう」と、宇宙開発協同組合SOHLAの前進である東大阪宇宙開発協同組合を発足。2009年1月23日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のH-IIAロケットの相乗りで「まいど1号」が打ち上げられた。同展では、プロジェクトの概要や開発体制、実験内容、打ち上げに至っていない「SOHLA-2」の概要など、現在までの軌跡を38枚のパネルでたどる。
同組合では現在、「JAXAが2020年代に月面に探査機を打ち上げる際に搭載してほしい」と人型ロボットを開発中。「当面の開発費は手弁当だが、SOHLAが中心となってやっていく」という。
開催時間は9時~21時。今月17日まで。