東大阪市の東部・枚岡地域の魅力を発信する「枚岡いこいこまちブラMAP」が完成し、11月17日から配布を始める。発行は「ぼくらのひらおか まちあるき会」。
2014年に近鉄奈良線・瓢箪山駅近くにカフェ&ギャラリー「K2 ひょうたん山の秘密の部屋」(東大阪市客坊町)を開いた吉川紀美さんは、店が生駒山の麓に位置するため、アジサイ園で知られる「ぬかた園地」やツツジ園のある「なるかわ園地」などがある「大阪府民の森」への道をよく聞かれるという。
軽装の人も多く、既存のマップはハイキングコースや遠回りする道で案内しているため、地元の人が通る道を教えてあげたいとマップ作りを考えていたころ、枚岡公園と周辺地域の情報を掲載するコミュニケーションペーパー「ひら」の発行に協力する大阪産業大学デザイン工学部・建築・環境デザイン学科講師の川口将武さんとゼミ生を紹介してもらった。
昨年秋には、同店とゼミOBの澁谷成彦さん、川口さんで「ぼくらのひらおか まちあるき会」を発足。瓢箪山から額田までの地域を「枚岡地域」とし、ゼミ生らが同地域の魅力を探すフィールドワークを実施し、それぞれが魅力的だと思う建造物や景観、店舗などを探してマップを作成した。その後、完成したマップを同店に展示し、来店客や地元の人が見てもらいたい目印やスポットを書き込み、地域住民を集めたワークショップも開いた。
今年は、ゼミOBの平瀬耕さんも加入し活動。昨年制作したマップを基に、地元の人が気に入っている景色や休憩にいいと思う店などを追記し、デザインも変更してA3観音折りの持ち歩き用のマップを作成。マップ上では、「歴史」「レトロ」「オシャレ」のアイコンを表示して地域のスポットを紹介し、紹介スポットのホームページや地図などにリンクするQRコードを掲載した。
吉川さんは「ラグビーワールドカップをきっかけに、東大阪の端だけど来てもらいたいが観光で来る場所ではない。近くのギャラリーとコラボするなど、この辺りを楽しくする取り組みをしていき、次回のマップに反映させたい」と意欲を見せる。
同マップは、11月17日・18日に花園中央公園で開かれる「ゆるキャラグランプリ2018」会場内のジンジャモール瓢箪山商店街ブース、18日の「東大阪グリーンフェスタ」会場内「地元のみどりを知る・触れるワークショップ」ブースで配布するほか、地域の店舗などに設置する。