
石切参道商店街の飲食店「すずや」(東大阪市東石切町2)が9月15日、「御食事・甘味処 石切丸」にリニューアルした。
飲食店2店舗、婦人服・婦人雑貨1店舗を同商店街内で展開する「すずや」。明治時代後期から飲食店として営業する石切不動明王前の店舗をリニューアルし、店名も変えた。
今年の春ごろから、オンラインゲーム「刀剣乱舞」の女性ファンの来街が増えた。店舗従業員が「遊びで」同ゲームキャラクター「石切丸」の衣装を作り、キューピー人形に着せて神社前店舗の店頭に置いた所、同ゲームのファンが立ち寄る店になり、「石切丸うどん定食」などのメニューを開発した。
リニューアルした「御食事・甘味処 石切丸」では、キャラクターをイメージしたメニューを増やし提供。「石切丸」をイメージした「石切丸うどん定食」(950円)は、同キャラクターの衣装の緑色をイメージし、めかぶや大葉の天ぷらをトッピング。「小狐丸うどん定食」(972円)は、きつね(油揚げ)や、同キャラクターが「畑に大豆を育てに行く」ことから湯葉や五色煮豆をのせた。
よもぎの串だんご、くずもちに小倉あん、抹茶きな粉、黒蜜などを添えた「石切丸のおやつ」、豆乳アイスや甘納豆などを使った「甘い小狐丸」(各702円)など、スイーツも提供。店内には座敷を含め26席を設け、店頭では内番衣装を身に着けた看板息子の「石切丸キューピー」が出迎える。
リニューアルの経緯について同店の小西学さんは、「昔はおばあちゃんに連れられて子どもがきて…ということが繰り返されていたが、今の20代、30代の来街が減ってきた。今はゲームが新しい入り口になって若い人が増えている」と話す。遠方からもファンが訪れ、台湾やシンガポール、韓国など東南アジアからの来店も増えているという。
ファンの女性は一人で訪れることが多く、「ここがファン同士の交流の場になれば」と、お絵かき帳も設置。毎月最終土曜日には「刀剣女子会」を開催する。「三条派好き」「刀剣手芸部」など毎回テーマを決め、「ゲームを通じ、同じ趣味の人同士が集まれる場にできれば」と小西さん。
営業時間は10時30分~15時。