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旧河澄家で「東大阪の産業写真展」 工場写真やものづくりの歴史展示、ワークショップも

川勝親さんが撮影した高井田地区の工場写真

川勝親さんが撮影した高井田地区の工場写真

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 東大阪市指定文化財の旧河澄家(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で7月27日、「東大阪の産業写真展」が始まった。

川勝溶工所の川勝親社長

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 川勝溶工所(高井田西2)の川勝親社長、工場を記録する会、高井田まちづくり協議会、にじいろのネジプロジェクトの協力を得て、「ものづくりのまち東大阪」で、ものづくりの大切さと面白さを学んでほしいと企画。展示とワークショップを展開する。

 学生時代は写真部で活動し、カメラマンを経て工場の経営者になった川勝社長。溶接業の3代目で金型など機械部品の修理を専業とし、生まれも育ちも高井田という川勝社長は、得意先から「子どもが後を継がないのでおじいちゃんはこんな仕事をしていたと孫に見せたい」と言われたことがきっかけで、自身の仕事が終わってから工場の撮影を始め、高井田地区を中心に2万枚以上の写真を残してきた。同展では、川勝社長が撮影した工場の写真77点を展示する。

 東大阪市内の工場の歴史を記録し、資料や写真を公開することで工場の誕生や操業の様子を後世に伝える「工場を記録する会」は、商業施設「フレスポ東大阪」内にパネルを常設展示する「モノづくりミュージアム」を昨年12月に開設。地場産業や、地場産業をベースにした産業の多様化、ベンチャー企業の登場など、これからのものづくりを考えるための歴史を振り返る展示パネルを設置。同展では、パネルの展示と復元した銅鏡、銅鐸(どうたく)を展示する。

 ねじ商社の「コノエ」(新庄西4)と、ゲーム制作などを手掛けるエンジンズ(大阪市)の教育コンテンツ事業「にじいろのネジプロジェクト」は、大小さまざまなねじを展示する。

 8月11日10時~12時は、川勝社長による写真展ギャラリートーク「東大阪の産業について」、「工場を記録する会」の岡本好行会長による「ものづくりの歴史」展示紹介、なにわ語り部の会による日本に伝わる民話の紹介が行われる。参加無料。13時~14時30分は、ねじと工具を使ってキットを組み合わせ、ロボットキャラクターを作る「にじいろのネジワークショップ」を行う。参加費300円。どちらも事前申し込みが必要。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。8月25日まで。

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