2017(平成29)年9月から建設工事を進めていた東大阪市文化創造館(東大阪市御厨南2)が完成し、8月3日、竣工記念式典が行われた。
施設の老朽化に伴い2015(平成27)年6月に閉館した市民会館と、2014(平成26)年12月に閉館した旧文化会館の機能を集約し、文化芸術の創造発信拠点として旧中央病院跡地に整備した同館。
地下1階、地上5階建ての施設には、1500席のDream House大ホールと300席のジャトーハーモニー小ホールのほか、レセプションや研修などに使用できる約240平方メートルの多目的室、音楽スタジオや音楽、演劇・ダンス、会議・研修、アートなどの目的で一般利用できる創造支援系諸室を19室設ける。1階には、市民がお薦めの本を持ち寄り本棚を埋めていく「まちライブラリー」と、本を読みながら飲食を楽しむことができる「まちライブラリーカフェ」がオープンする。
式典の始めには、東大阪市出身のソプラノ歌手・石橋栄実さんと、同市出身のテノール歌手・谷浩一郎さんが歌で祝福。「春の声」「トゥーランドット」「希望の歌~交響曲第九番~」を披露してオープニングに彩りを添え、市出身で元宝塚歌劇団の龍真咲さんが国歌を斉唱した。
式典に出席した野田義和東大阪市長は「市の文化芸術の施設が必要という市民の熱い思いを受け、この地に建設する運びとなった。特に大ホールは日本でもトップクラスの音響設備を誇る。文化芸術活動が一層活発になり、都市としての品格が向上することを期待している」とあいさつ。「(文化芸術のまち推進協定を結ぶ)関西フィルハーモニー管弦楽団など、さまざまな団体と連携し、魂のある文化創造館を作っていきたい」と意気込んだ。
式典の終わりには、全日本吹奏楽コンクールに通算33回出場し、22回金賞に輝いた実績を持つ近畿大学吹奏楽部がマーチングを披露し、華やかに幕を閉じた。
同館は9月1日供用開始。