ねじ商社「コノエ」(東大阪市新庄西)が代表を務める東大阪モノづくりICTクラブ協議会が9月14日から、ものづくりとプログラミングを学んでロボットを作る5回連続講座を開催する。
ものづくり企業が集積する東大阪と、ICTやロボット産業関連企業が集まるATCの、企業、公的施設、団体、自治体などで構成する同協議会。ものづくりとプログラミングの両方を学ぶ講座とし、工場のIoT化やロボット化に課題を持つものづくり業界の将来を担う子どもたちを育てることを目的に設立した。
同講座は2019年度「地域ICTクラブ」地域実証事業の採択事業で、ものづくり、プログラミング、ロボットのプロが講師を務めるのが特徴。1回目は、センサーなどをネットワーク経由で操作できるIoT開発ボード「obniz(オブナイズ)」を使ってみる講座で、東大阪市文化創造館(御厨南)で9月14日に開講。2回目は10月12日、柊谷溶接所(大阪市西区)で溶接作業を見学する。
10月19日に開催する3回目は、工場などで使われるロボットアームなど産業用ロボットを見て自分で動かしてみる講座で、ATC ITM棟(大阪市住之江区)で開催。4回目と5回目の講座は、10月27日は大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北)、11月24日は東大阪市文化創造館を会場とし、1回目~3回目で学んだ内容をもとに、講師のサポートを得ながらロボットを作る。12月7日には子どもたちが作ったロボットを展示する成果発表会を行う。
対象は東大阪市内在住の小学3年~6年と中学生。ATC周辺でも同内容の講座を開き、受講者を募集している。参加無料。1回目から5回目まで全ての講座に参加することが申し込み条件となる。
コノエの仲本威史さんは「このクラブを通じてものづくりに興味を持ってもらいたい。さまざまな分野のものづくり企業やプログラミング、ロボット業界の大人たちが手を取り合って、子どもたちに作る楽しさを伝えていきたい。将来、参加した子どもがものづくりの業界に進んでくれたら」と話す。
申し込み締め切りは9月10日。