小学校低学年の児童とその保護者を対象にしたラグビーイベント「NHKスポーツパーク 五郎丸歩のラグビーパーク」が12月8日、東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)練習グラウンドで開かれた。
NHKでは「五郎丸歩のラグビーパーク」として、これまで熊本と静岡で親子向けのラグビークリニックを開催。今回はNHK大阪放送局と東大阪市の共催で、NHKラグビーワールドカップナビゲーターでヤマハ発動機ジュビロ所属の五郎丸歩選手、同チーム所属の矢富勇毅選手、7人制ラグビー元日本代表の石川安彦さんを講師に招き、親子クリニックとラグビー体験を行った。
親子クリニックでは、小学1年~3年のラグビー未経験者・初心者とその保護者を対象に事前募集を行い、324組の応募の中から選ばれた50組が参加。チームで鬼からタグを守る練習や、タグを使った親子トライ対決、タックルやボールキャッチ、反復横跳びなどを盛り込んだチーム対抗リレーなどで汗を流した。
親子クリニックの後には、当日参加者を募集したラグビー体験を展開。200人が参加し、パスをつないでトライする練習や親子トライ対決、タックルの練習などを行い、五郎丸選手のキックしたボールを子どもがキャッチするなど交流した。体験コーナーの最後には、五郎丸選手がゴールキックをデモンストレーションし、見事決まったゴールに拍手が送られた。
7歳の女児とクリニックに参加した母親は、「8月に日本代表対トンガ代表の試合を花園で見て、初めて生で観戦してラグビーが好きになり、ワールドカップも一緒に見た。募集を見たとき2人で体験してみたいと応募した」と話した。女児は「楽しかった。ラグビーをしてみたいとちょっと思った」と笑顔を見せた。
ラグビー体験の後はスタンドに会場を移し、トークショーを開催。ラグビーワールドカップのイングランド対ニュージーランド戦の映像を見ながらラグビー観戦を楽しむポイントを解説し、五郎丸選手らが出場した大学選手権の懐かしい映像を見るなど楽しんだ。
五郎丸選手は「ワールドカップが終わった直後で、今までラグビーに触れることがなかった人が集まってくれてうれしい。トップリーグも応援してもらえたら」と話す。石川さんは「いろいろ見どころがあると思うので、ラグビーロスと言わないで高校ラグビーや大学ラグビーも見てもらいたい」と呼び掛けた。