ジャパンラグビートップチャレンジリーグの近鉄ライナーズが1月26日、ホームグラウンドの東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)でファン感謝祭を初開催した。
1月19日で公式戦の全日程を終え、全勝で優勝を決めた近鉄ライナーズ。今季は、日本代表でラグビーワールドカップに4大会連続で出場したトンプソンルーク選手の最後のシーズンで、2部リーグにもかかわらず多くの観客が試合会場に詰めかけた。
ファン感謝祭当日は雨の予報だったが天候に恵まれ、正面ゲート前には早くから開場待ちの列ができ、開場すると限定グッズ売り場などに向かって走る人が大勢見られた。
第1グラウンドで行われたメインステージでは選手のメッセージビデオが流れ、その後、選手が登場。石井智亮選手の開会宣言でスタートし、選手との綱引き大会や○×クイズ、トンプソン選手とウィル・ゲニア選手のワールドカップトークショーなどの企画を展開。トンプソン選手の引退セレモニーでは、共に日本代表で戦った選手からのメッセージを上映し、トンプソン選手は「本当にありがたい。近鉄のプレーヤーを誇りに思う」と、ファンとチームメートに感謝の気持ちを伝えた。
最後は有水剛志ヘッドコーチが登場し「必達の目標であったトップチャレンジリーグで優勝し、来シーズンに向けて小さな一歩を踏み出した。日本一を目指してライナーズは邁進していく」と誓い、「選手、スタッフ、手探りのファン感謝祭で至らないところも多々あったと思うが、今後、改善して皆さんともっと密接な関係を結んでいきたい」と来季以降の継続に意欲を見せた。
練習グラウンドではラグビー体験が行われ、コーチや選手指導の下、トライやラインアウト、ゴールキックなどの体験を提供し、飲食エリアでは、当日限定の選手コラボメニューを販売。正面ゲート近くでは、SNSでの情報発信を担当する「ラビナー」のカフェとお絵かきコーナーを開設した。
当日は1326人が来場。ステージの企画や商品の販売、ラグビー体験など、すべてを選手とスタッフで行い、ステージ以外ではサインに応じるなど、ファンと触れ合った。
参加した40代女性は「選手が気さくに対応してくれて驚いた。大変だと思うが来年も行ってほしい」、60代男性は「最高のシーズンの最後は夢のような時間だった。また来年も応援して、ファン感謝祭で選手にお礼を言いたい」と笑顔を見せる。