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大阪樟蔭女子大学と「大安」、健康と美容テーマに漬物開発 学生18人が参加

中間発表時の試食の様子(大阪樟蔭女子大学提供)

中間発表時の試食の様子(大阪樟蔭女子大学提供)

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 大阪樟蔭女子大学(東大阪市菱屋西4)健康栄養学部健康栄養学科の学生と京漬物の老舗「大安」(京都市左京区)が共同開発した漬物2種が6月20日から、大安直営店と公式通販サイトで販売されている。

ごんぼまめ

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 企業との連携講座「プロジェクト型インターンシップ」の一環として行われた漬物新商品の企画開発。管理栄養士、栄養士を目指す学生18人が参加し、大安から与えられたテーマ「漬物の健康・美容をアピールすること」に挑戦した。

 学生らは昨年4月から、高齢者層、若年層、外国人層をターゲットに3グループに分かれ、漬物業界について知識を深め、調査や試作を繰り返し商品開発に取り組み、2商品が完成。4月29日に発売予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。

 高齢者層をターゲットにした「ごんぼまめ」は、ゴボウと豆を合わせた総菜風の漬物で、ゴボウの健康成分イヌリンと大豆タンパクに着目。ゴボウの食感を残しながらショウガを利かせて塩分を抑えた。

 健康栄養学科4年生の中東玲奈さんは「市場調査で甘みが少なく昔からある物が好まれることが分かり、塩分を気にする人も多くいることが分かったことから、昔ながらの味と素材を使ってなじみのある漬物を考案した。自分たちが理想とする、ゴボウのポリポリとした食感をなかなか出せず苦労したが、試行錯誤を繰り返し、理想の食感が出せてとてもうれしかった」と振り返る。価格は486円。

 美容に関心の高い若年層向けに考案した「からふる ぷらす」は、赤ピーマン、長いも、ニンジンを使ったサラダ感覚で食べられる漬物で、ユズ風味でさっぱりと仕上げた。パッケージは、カブのキャラクターを採用したかわいらしいデザインで、漬物だけでなく野菜離れも進む若年層にアピールする。同4年生の大黒蛍さんは「漬物文化が浸透しておらず、肌荒れやダイエットの悩みを持つ20歳~30歳の女性をターゲットに取り組み、色鮮やかな商品を開発することで食卓に彩りをプラスしてもらうことを狙いにした。一人でも多くの人の目にとまり、美容と健康に貢献できたら」と話す。価格は486円。

 秋には第2弾として、外国人層をターゲットにした商品を発売する予定。

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