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旧河澄家で「東大阪のモノづくり展」 製造現場と外国人人材をパネルで紹介

福永製作所のコーナー

福永製作所のコーナー

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 東大阪市指定文化財の旧河澄家(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で現在、企画展示「東大阪のモノづくり展」が開催されている。

松よし人形のコーナー

 東大阪市内の工場の歴史を記録し、資料や写真を公開することで工場の誕生や操業の様子を後世に伝える活動をする「工場を記録する会」と、東大阪市内の工場密集地である高井田地区のものづくりを次世代に継承することを目的に活動する「高井田まちづくり協議会」の協力を得て、ものづくりの大切さと面白さを学んでほしいと企画。工場写真を撮り続ける川勝溶工所(高井田西)の川勝親社長が撮影した工場写真とその製品、外国人人材に焦点を当てたパネル展の2本柱で展開する。

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 カメラマンを経て、現在は川勝溶工所を経営する川勝社長は、廃業が決まった得意先から工場の様子を写真に残してほしいと頼まれたことがきっかけで、高井田地区の町工場や職人の技を撮影し、次世代に伝えてきたいと、これまで2万枚以上の町工場の写真を撮り続けている。今回の展示では4工場の製造現場や技術、職人の写真をパネルにし、製品と共に展示する。

 ひな人形や尾山人形、市松人形、球体関節人形を手掛ける松よし人形(荒川1)のコーナーでは、ひな人形を展示し、人形を制作する工程順にパネルを展示。スプリングの製造・販売をする大阪バネ工業(高井田西3)の展示では、材料から加工、巻き取り、焼き入れ、塗装などの工程を紹介する。ねじ加工会社の福永製作所(森河内東1)はミリ単位の小さいねじを作る会社で、使用する機械はもう生産されていないため、機械修理の技術がなければ続けていけないことなどを伝える。銅合金の鋳造会社・藤綱合金(高井田本通1)は、2015(平成27)年に社長が急逝した上田合金の手法を受け継いだ会社で、銅鐸(どうたく)や銅鏡の復元も手掛ける。

 工場を記録する会がまとめたパネルでは、外国人技能実習生の受け入れや外国人の採用をする2社を紹介。精密金属部品を製造する三共製作所(鴻池町2)は、1980年代後半に日系ブラジル人の雇用に踏み切り、現在は従業員の6割を技能実習生と外国からの技術者が占める。アルミサッシを製造する三島硝子建材(岸田堂西2)は、2011(平成23)年に初めてベトナム人技能実習生を受け入れ、帰国した実習生と今後つながることができないか、ベトナムにはどのような需要があるか視察に行き、2016(平成28)年にアルミサッシ工場を設立した経緯を紹介する。

 同館統括責任者の堀木昌彦さんは「東大阪の工場は数が減ってきているが、頑張っている町工場の現場の様子や職人さんの姿、技術を写真から感じ取っていただけたら。外国人人材が製造の現場を支えている取り組みも知ってほしい」と話す。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館(祝日の場合は翌日)。8月23日まで。

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