東大阪ロータリークラブは、姉妹クラブの台中ロータリークラブと共同で9月29日、東大阪市にフェースシールド9050個を寄贈した。
今回のフェースシールド寄贈は、ロータリー財団が進める重点分野の一つ「疾病予防と治療」の一環で、新型コロナウイルス感染症対策への緊急支援として、同財団のグローバル助成金を活用して行われた。
寄贈したフェースシールド「アイ・ビー・メディカルシールド」は、医療現場での診察や手術時に、頭部に器具を装着した状態で使用することを想定し、顔面とシールドの間に十分な空間を確保している。しっかりと固定されるが痛くなりにくいフレームと、帯電防止剤入りでほこりの付着防止効果が高く、飛沫(ひまつ)防止のため耳付近まで覆う大きなシールドが特徴。
設計・製造を手掛けたアイ・プロジェクト(東大阪市本庄西1)の市村優次社長は「冬季に向けて、需要が増える前に寄贈しようと話が上がった」と話す。後部ベルトに強度の高いスポンジ素材を使用し、丈夫さと使いやすさから、もともとは使い捨てでの利用を想定していたが、数カ月単位で使用されることもあるという。
東大阪ロータリークラブの横田孝久会長はフェースシールドを寄贈に当たり、「例年だとこれから季節性のインフルエンザなども流行する時期。最前線で活躍される医療従事者の方々にとっては非常に厳しい期間になってくると思う。微力ではあるが、フェースシールドを活用してほしい」と話した。野田義和東大阪市長は「タイミング的にも非常にありがたい。これからもご支援をお願いしたい」と感謝の言葉を述べた。寄贈されたフェースシールドは、布施医師会、河内医師会、枚岡医師会を通じて市内の医療機関に配布される予定。
東大阪ロータリークラブは、同クラブを含む東大阪市内の5クラブで、6月にもフェースシールドを東大阪市域の歯科医師会へ寄贈した。今後も継続して同様の取り組みを行っていく予定だという。