東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)で12月19日、第57回全国大学ラグビー選手権準々決勝2試合がに行われ、帝京大学と天理大学がベスト4入りを決めた。
タックルを受けながらもパスを出す、東海大学FLレキマ・ナサミラ
東海大学と対戦した帝京大学は3回戦で同志社大学と対戦する予定だったが、同志社大はラグビー部員13人が新型コロナウイルスに感染し、出場を辞退。不戦勝となり、東海大との対戦に駒を進めた。東海大は先月、部員と教職員に新型コロナウイルスの感染者が多数出たことから関東大学リーグ戦の最終戦を辞退。12月12日に練習を再開し、今大会に挑んだ。
試合は前半5分、東海大がペナルティーゴールで先制したが同38分、帝京大が認定トライで逆転し、前半を7-3で折り返した。後半14分には帝京大が追加点を挙げ14-3としたが、同26分、東海大HO土一海人がトライを決めて14-8と差を詰めたものの、帝京大が接戦を制した。
試合後の会見で敗れた東海大の木村季由監督は「最後まで自分たちの思いを切らさずプレーできた。勇敢に最後まで戦ってくれた学生たちを誇りに思う。今シーズンのラストゲームにふさわしい試合ができた」、吉田大亮キャプテンは「4年間の中でベストゲームだったと思う」と振り返り、帝京大の岩出雅之監督は「昨年ベスト4にいけなかったので、ベスト4にいけることを喜びここからまた成長したい」、奥村翔ゲームキャプテンは「一戦一戦、負けたら終わりの戦いで、そこで粘り強く我慢して勝てたというのは意味があると思う。同志社大学の分も背負ってしっかりやろうと思った」と話す。
第2試合の流通経済大学と天理大学の対戦では、天理大が前半8分、LOアシペリ・モアラのトライで先制し、前半6本のトライを決めて0-38で折り返し、後半も手を緩めず6つのトライを奪うなどして17-78で圧勝した。
流通経済大の内山達二監督は「天理の強烈なプレッシャーの中で自分たちがやりたいラグビーをさせてもらえなかった」、坂本侑翼キャプテンは「まだまだできると思ったがこのような結果になって残念」と悔しさをにじませる。勝った天理大の小松節夫監督は「流通経済大学のアタックに対してプレッシャーをかけようと準備してきた。前半、プレッシャーがいい形で効いてて向こうの攻撃を寸断できて点を取ることができたのが勝因に繋がった」と振り返り、松岡大和キャプテンは「今日は関西の大学のチームの思いを背負って試合に挑もうとチームに話した。(次戦の)明治もプレッシャーを与えてくると思うが、自分たちからしっかり体を当てにいってやっていきたい」意気込んだ。
準決勝は来年1月2日、秩父宮ラグビー場で開催。帝京大は早稲田大、天理大は明治大とそれぞれ対戦する。