東大阪市は1月20日、中小企業庁の「はばたく中小企業・小規模事業者300社 2020」に選ばれた下西技研工業(東大阪市島之内)とCHAMPION CORPORATION(横枕西)に感謝状を贈呈した。
「はばたく中小企業・小規模事業者300社」では、「生産性向上」「需要獲得」「担い手確保」の3つの分野を軸に将来の飛躍が期待できる企業を選定。下西技研工業は「需要獲得」、CHAMPION CORPORATIONは「担い手確保」で選定された。
下西技研工業は、メカトロニクス、磁気、熱の3つの技術プラットフォームを利用した精密機器部品、複合部品のメーカーで、複写機、プリンターの特殊ヒンジは世界シェアトップ。国内と中国、タイに工場があり、開発・設計から生産まで一気通貫の製造体制を構築し、海外200社、国内外合わせて約900社のメーカーと取引する実績を持つ。
CHAMPION CORPORATIONは、オーダーメード製品の製造を得意とする金型用精密部品の製造・販売を手掛けており、現場の自動化に積極的に取り組み、2018(平成30)年には工場長以外の9人の従業員が全員女性の工場「YAO-Factory」を開設。子育て中の女性でも働きやすい工場となるよう、本人の希望に合わせた勤務形態、設備のIoT化を構築している。
野田義和東大阪市長は「中小企業のまち、ものづくりのまちとして励みになる。コロナ禍で落ち込む雰囲気の中、明るい話題が出てきた。こういう時期だからこそ次代を考えている企業を応援していく」と感謝状を贈呈した。
下西技研工業の下西孝社長は「3つのテクノロジーと地域の優秀な会社の応援をいただいて、世界で売れるもの作るということを地道にやっていく」、CHAMPION CORPORATIONの岡村一雄取締役は「製造=男性のイメージの考え方を変え、新しい雇用を生み出すためにいろんな方策を打ち出し、東大阪に貢献できれば」と意気込んだ。