近畿大学(東大阪市小若江3)が2月19日、オンライン会見を開き、体育会相撲部の長内孝樹(おさないこうじゅ)さんが大相撲・高砂部屋に入門することを発表した。
青森県鶴田町出身の長内さんは身長175センチ、体重120キロ。上半身の強さが強みといい、中学から磨いてきた出し投げを得意技とする。
大相撲に進んだきっかけについて、長内さんは「4年生になってから新型コロナの影響で試合がなくなり、11月の学生選手権の前に自分の中で不完全な気持ちがあって監督に相談した。ここで終わってしこりが残ると嫌だと思い、大相撲でとことん相撲をやってみようとインカレが終わってから決めた」と話す。高砂部屋を選んだ理由については「学生出身力士が多く、近大相撲部出身の人もいる。大学からいくのであれば高砂部屋に入ったら体の小さい自分でも強くなれるのではと決めた」と明かす。
高砂部屋を受け継ぎ、初めて力士を迎える高砂親方(元関脇・朝赤龍)は、「近大出身の力士もいるので心強いと思う。これから指導していくのが楽しみ。部屋を盛り上げてくれれば」と期待を寄せる。
長内さんは「目標とする力士は高砂部屋の朝乃山関。朝乃山関のような力強い相撲とスピード感のある相撲の2つを意識してやっていきたい」と意気込む。「今まで学んだことを忘れず、強くなるための努力を続け、お世話になった人に恩返しができるよう頑張りたい」とも。
長内さんは3月に入門し、5月の夏場所で初土俵を踏む予定。