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東大阪で中学生対象リモート防犯教室 大学生ボランティアとF.C.大阪選手が協力

リモート型サイバーセキュリティ教室・非行防止教室の様子

リモート型サイバーセキュリティ教室・非行防止教室の様子

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 大阪府布施警察署と東大阪市が3月16日、中学生を対象にしたリモート型サイバーセキュリティ教室・非行防止教室を開いた。

大阪樟蔭女子大学サイバー防犯ボランティアの竹村花音さん、山脇美桜さん、F.C.大阪の横野純貴選手

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 布施警察署では3月4日、「布施警察署安全なまちづくり広報大使」を創設し、JFLのサッカーチーム「F.C.大阪」と東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」を広報大使に任命。その初めての活動としてリモートで防犯教室を企画した。

 今回の教室は、布施警察署管内のサッカー部のある中学校7校のサッカー部の生徒とサッカークラブチームの生徒が対象。オンライン会議ツール「Zoom」を使い、大阪樟蔭女子大学(菱屋西)から配信した。

 同教室には、大阪樟蔭女子大学サイバー防犯ボランティアの活動をする学芸学部心理学科3年の竹村花音さんと2年の山脇美桜さんが参加。SNSの利用において、被害者、加害者、犯罪者にならないための注意点や、薬物使用の逮捕者に若年層が増えている現状など、SNSの危険性と薬物乱用防止を中学生らに訴え掛けた。

 教室の最後には、F.C.大阪の横野純貴選手とサッカー部生徒との交流の時間を設け、生徒らは、トレーニング方法や試合のある週の調整、得点を挙げるために心掛けていることなどを質問。各校からの質問に応えた横野選手は「自分が中学生の頃はSNSがあまり盛んではなかったが、今はみんなスマホも持っていて甘い誘惑が近くにある。それに乗ると家族や友情が奪われる」と危険性をアピールした。

 指導をした竹村さんは「写真の位置情報をオフにすることなどを伝えたかった。SNSで知り合った人と気軽に会わないよう気をつけ、トラブルに巻き込まれないでほしい」、山村さんは「ゲームのアカウントを乗っ取られた友だちもいて人ごとではない。トラブルの時には親や先生に相談してほしい」と話す。

 教室を終えた横野選手は「ホームタウンの東大阪市内で市や警察と一緒に非行防止につながる活動をし、週末は試合でにぎやかにして、クリーンな東大阪を築き上げていきたい。今、地元のプロサッカーチームとしてJリーグ入りを目指せるところにいる。中学生も夢を持つと非行も減ると思うので、夢や目標になれるよう頑張っていきたい」と意気込む。

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