東大阪市役所1階ロビーの「東大阪ブランド」展示スペースが4月1日、リニューアルした。
東大阪ブランドは、東大阪を拠点とするものづくり企業が開発した優れた製品をブランド認定することで価値を高め、ウェブやイベント出展などでPRし販路開拓につなげることを目的に発足。市では4月1日現在、74社128製品を認定している。
展示ケースの胴回りには、平成30年度に作成した冊子の表紙デザインを採用。シートは、ブランド認定されている大和化成商事(東大阪市荒本新町)の粘着シート「ブロードタック」を使う。LED化工事は市内の事業者が行い、展示ケース内で製品を載せるキューブ状のケースはミノル化学工業(衣摺)の「ミノルキューブ」を使う。
展示について、東大阪ブランド推進機構事務局の井上夏記さんは「東大阪のものづくりをワクワクする感じで知ってもらいたいと、カラフルでPOPな装飾にした。大小の強弱をつけて見やすくし、蝶(ちょう)ナットをかわいく感じてもらえるよう立てて展示するなどした」と話す。ドローンやホイールなど、ケースに入らない大きな製品はガラス面にシールで貼り付けるなど工夫した。
展示ケースは2台あり、1台のケースには2019年度・2020年度の認定製品を展示。型崩れせず丈夫で着心地のいい「東大阪繊維研究所」(菱江2)のTシャツや、自動車のホイールの技術を応用して作った夏山金属工業(中石切町5)の軽いアルミ合金製の無水調理鍋、板金加工を広く知ってもらおうと大阪芸術大学と産学連携した水野製作所(中石切町6)の体験型キーホルダーなどが並ぶ。
もう1台には、ハードロック工業(川俣)のゆるみ止めナット「ハードロックナット」やロブテックス(四条町)のモンキレンチ、ニッセンリベット(東山町)のチタン製ブラインドリベット、三星産業貿易(高井田元町)の蝶(ちょう)ボルト・ナットなどを展示する。各製品を紹介するシートにはQRコードを配置し、商品の詳細を見ることができる。
井上さんは「展示は季節ごとにテーマを決め、1年で全認定製品を紹介する予定。ものづくりをネタにSNSで発信してもらえる場所になれば。どういう所で使われている物かを知ってもらうなど、誰かに話したくなるネタを仕掛けていきたい」と意欲を見せる。