東大阪市立図書館が4月1日、電子図書館サービス「ひがしおおさか電子図書館」を始めた。
市立図書館では昨年9月、コロナ禍における非来館型サービスとして送料利用者負担の郵送貸し出しサービスを開始。サービスを拡充しようと今回は、国の新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、電子図書館サービスを始めた。
電子図書館は24時間利用可能で、利用者のパソコンやタブレット端末、スマートフォンで好きなタイトルを選び、電子書籍を読むことができる。貸し出しも返却も図書館に訪れる必要がないため、コロナ禍で外出を不安に感じている人や借りに行くことができない人も読書を楽しむことができる。4月15日時点での蔵書は3万4044点で、市によると蔵書数は日本最大級。本年度も随時、追加していくという。
利用できるのは、東大阪市内在住・在勤・在学の人で、市立図書館の「利用カード」を持つ人。新規の利用カード作成は窓口で行い、作成翌日の午後から電子図書館を利用することができる。
利用は1人3点まで、2週間までの貸し出しが可能。貸出期間を過ぎると自動的に返却される。貸し出し中の書籍は「予約する」のボタンと予約人数が表示されており、3点まで予約することができる。サービス開始から約2週間がたち、330人ほどが同電子図書館にアクセスしているという。
市立永和図書館の本村明彦館長は「新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、非来館型のサービスとして導入した。全国でも蔵書数トップレベルの電子書籍の用意ができているので、ぜひ利用してほしい」と話す。