近大前商店街内の娯楽カルチャー施設「いどばた広場」(東大阪市小若江4)で12月4日、商店街内の店舗で出た廃油を使ったキャンドル作りワークショップが行われた。
65歳以上の高齢者にやさしい商店街を作ろうと昨年4月にオープンした同施設。今年は東大阪市の「高齢者にやさしい商店街づくり事業」の委託事業として運営する。同施設では商店街に気軽に来てもらおうと、酒を飲まない、タバコを吸わない、賭けをしない「健康麻雀」を週3回、健康体操を週1回開いている。パソコン操作の相談を受けるパソコン教室も開講するなど、高齢者向けの事業を展開するほか、親子連れなど子どもも参加できるイベントなどを企画している。
同商店会では、街づくりを学ぶ近畿大学総合社会学部総合社会学科・田中ゼミのゼミ生とともに同事業を展開。「商店街をアピールするにあたりロゴマークを作ったほうがいいのでは」「決まったロゴマークをどうお披露目するか」など意見を出し合い、クリスマスイベントを企画した。
メーンイベントは、「商店街の活性化に向け、これからの活動に火を灯(とも)す」という意味を込め、「クリスマスキャンドルナイト」に決定。12月4日には、商店街内の店舗から出た廃油を使ったエコキャンドル作りのワークショップを開き、地元の子どもたちや高齢者らが参加。持参したグラスに削ったクレヨンと漉(こ)した廃油を温めたものを注ぎ、グラスに願い事をつづった。
18日には、ロゴマークお披露目イベントとしてキャンドルナイトを開催。当日15時からも人数限定で廃油キャンドル作りを行い18時から点灯式とロゴのお披露目を行う。ロゴマークの公募では、商店街の店舗にポスターを貼って告知をしたり学生らがSNSで呼び掛けたりするなどし、約60作品が集まった。
点灯式終了後には、商店街周辺の店舗がサービスメニューを用意する「クリスマスグルメツアー」を開催。点灯式の参加者にチケットを配布し、同日限定メニューの提供や割引 格での商品購入などのサービスを受けられる企画とした。
総合社会学科環境まちづくり専攻3年生の引地都花沙さんは「クリスマスにきてもらって人との触れ合いや高齢者が多いことを知ってもらうきっかけの日になれば」、石塚康隆さんは「エコキャンドルで環境についても考えてもらいたい」、團野峻輔さんは「商店街の活動内容、ロゴマークの認知につながれば」と、イベント当日に向け意気込む。
キャンドルナイトは18時~19時、いどばた広場で開催。グルメツアーは19時~。