近鉄けいはんな線新石切駅近くに「文房具と雑貨のお店irodori」(東大阪市西石切町1、TEL 072-987-2614)がオープンして1カ月がたった。
店長の村上洋子さんは以前、アパレルショップで接客の仕事をしていたが、勤めていた店が閉店。夫の甲子夫(きねお)さんから「接客が好きだったんだから店をしてみないか」と促され、雑貨店巡りが好きで、レジンアクセサリーを作ったりもしていたことから、自身の好きな文房具と雑貨の店を開くことを決めた。
まだ学生の子どもがいるため遠くに通うのは難しく、甲子夫さんが以前、石切劔箭神社の裏に住んでいたことや、洋子さんのお宮参りが同神社だったことから縁を感じ、3月後半、同神社近くの物件を選んだ。店名は「生活の彩りになればという思いと、鳥が好きということから『irodori』にした」という。
30平方メートルの店内には、洋子さんがセレクトした雑貨と文房具が所狭しと並ぶ。商品選びは「売れなかったら自分が買おうと、自分が好きな物を仕入れている」という。自宅では鳥を飼っており、自身では意識していないというが鳥モチーフの雑貨やアクセサリーが多い。ネットで見つけた作家にコンタクトを取ったり、鳥好きの作家からコンタクトがあったりと、インコなどのブローチやキーホルダーがそろう。
子どものころは多くは買えず、大人になってから買うようになったという文房具は「中でも紙ものが好き」と、レターセットやメモ帳、ラッピングペーパー、大人の折り紙などをそろえる。「花言葉が『感謝』で、ビタミンカラーの黄色で元気が出るように」と、洋子さんの好きな花でロゴにも使うミモザにちなみ、ミモザ柄のストールなどを販売している。「来るたびに違う物がある方が楽しいと思う」ことから、店内の商品は少量ずつ仕入れ、常に入れ替えていくという。
4月18日のオープンから1カ月が過ぎ、「今までツイッターは見るばかりで投稿したことがなかったので、投稿を見てお客さんが来てくれたことに驚いている。オープン日には鳥のブローチを目当てに奈良からもお客さんが来てくれた」と喜ぶ。ギフトでの利用も多く、「少しでもかわいくしたい」と、ラッピングは無料で行っているという。
「雑貨屋さんや文房具屋さんが好きな人に、見るだけでも来てもらって、いろんなお話ができたら」と洋子さん。現在、オリジナルグッズを開発中で「オリジナル商品ができたら通販をしたい」と意気込む。
営業時間は10時~16時。休みは月初にSNSで告知する。