東大阪ツーリズム振興機構(東大阪市荒本北)が8月31日、東大阪市在住・在勤の観光ガイドに興味のある人を対象とする「観光ガイドおもてなしセミナー」を開いた。
同機構では、市内の事業者や団体、市民とともに体験型観光プログラムを造成し、市民や来訪者に街の魅力を発信するイベント「ひがしおおさか体感まち博」を2018(平成30)年から開催。今後は体験だけでなく、まち歩きとつなぐツアーをしたいと、同セミナーを企画した。
当日は、まち歩きのガイドボランティアや体験プログラムの提供者、観光ガイドの志望者らが参加。講師を務めた大阪観光プロガイドのおくむらたけすけさんは冒頭、「来年秋からのNHK連続テレビ小説は東大阪が舞台となり、2025年には大阪・関西万博がある。こんなチャンスはもうないので頑張ってほしい」とあいさつした。
セミナーでは、グリコの看板、戎橋、かに道楽をテーマに、どのようにガイドするかをグループごとに考え、発表。おくむらさんは「ガイドは自分がしゃべりたいことをしゃべったらいい。30人いたら30通りのガイドがあっていい」とアドバイスする。
その後は、おもてなしガイドの行動理念を伝え、準備段階からスタート時、ツアー中、終了時までに気をつけるポイントを伝授し、最後に「東大阪の財産がまだまだたくさんあるので、皆さんで発掘してほしい」と締めくくった。
参加した70代の男性は「ガイドをする上で、何を考え、準備・行動するかをステップを踏んで説明してもらい分かりやすかった」とうなずき、60代の女性は「面白くてよく分かった。ガイドをしてみたくなった」と話していた。