買う 暮らす・働く

東大阪「酒のにしだ」、オリジナルラベルで地元応援 ふるさと納税返礼品にも

オリジナルラベルの日本酒を持つ「酒のにしだ」の西田祥一さん

オリジナルラベルの日本酒を持つ「酒のにしだ」の西田祥一さん

  • 73

  •  

 近鉄奈良線若江岩田駅近くにある酒販店「酒のにしだ」(東大阪市岩田町5、TEL 072-963-3111)が9月から、東大阪産の酒米を使った日本酒を販売している。

「純米生原酒 大阪産山田錦」 写真左が元のラベル、右が酒のにしだオリジナルデザインラベル

[広告]

 オリジナルデザインのラベルを貼って販売するのは、漫才コンビ「シャンプーハット」のてつじさんが企画した、東大阪産の酒米から日本酒を作るプロジェクトの余剰米で造った北庄司酒造店(泉佐野市)の「純米生原酒 大阪産山田錦」。東大阪市内では同店だけで販売しており、同店の西田祥一さんは「原料は東大阪市内の水田で育てた酒米・山田錦なので、東大阪の酒とアピールしたい」と、オリジナルラベルを考案した。

 元の商品は、表面上部に「日根荘の風景が息づく風土で醸した泉佐野の地酒」と書かれているが、同店で作ったラベルでは東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」をあしらい、「東大阪の酒米 山田錦100%使用の酒」の文言を添える。トライくんの図案は数種類あり、「ツイッターでアンケートをとって一番人気だった、トライくんがラグビーボールを投げる図案を採用した」と、西田さん。

 裏面の商品のストーリーを紹介する欄には「生駒山の麓、ラグビーの聖地『花園』近くの田園、お笑い芸人シャンプーハットのてつじ氏が監修する東大阪産山田錦を使用。市民、農家、酒蔵、販売店などが協力し、人の輪で紡いだ純米生原酒です。東大阪市らしく『One for all, All for one』で醸しました」の文章とともに、東大阪市花園ラグビー場のロゴマークをレイアウトした。

 西田さんは「酒屋として大阪の酒蔵のためにできることはないか」と、同商品を東大阪市のふるさと納税の返礼品に申請。市内の畑で植え付けから収穫までを体験する「いも~大人のための農業体験プログラム」で作った安納芋を原料とする、大阪商業大学の学生と市民団体が作った焼酎「商酎」とともに、9月中旬から返礼品に採用されている。

 「泉佐野ラベルと東大阪ラベルの両方を販売しているが、お客さんは東大阪ラベルを買っていく。帰省代わりの贈り物や手土産に使ってもらって広まれば」と西田さん。「今年の稲刈り後に酒を仕込む時、東大阪を盛り上げたい人で仕込みを手伝ってくれる人を募集する予定なので参加してほしい」と話す。

 「純米生原酒 大阪産山田錦」は、720ミリリットル入り=1,650円、1800ミリリットル入り=3,300円。「商酎」は1800ミリリットル入り=3,300円。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース