見る・遊ぶ 暮らす・働く

東大阪・旧河澄家で「祭礼展」 ミニチュア展示、日下の先代太鼓台との違い解説

ミニチュアふとん太鼓などを展示

ミニチュアふとん太鼓などを展示

  • 24

  •  

 東大阪市指定文化財「旧河澄家」(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で現在、ふとん太鼓やだんじりのミニチュアなどを集めた企画展「祭礼展」が開かれている。

日下の先代ふとん太鼓のミニチュア

[広告]

 例年10月中旬に行われる枚岡神社(出雲井町)の秋郷祭と、石切劔箭(いしきりつるぎや)神社(東石切町1)の秋季大祭に合わせて開催する同展。東大阪市内在住の大宮顕秀さん所蔵のミニチュアふとん太鼓やだんじりを中心に、刺しゅうや彫刻など、ふとん太鼓の装飾関連の物を集めた。同展の開催は6回目。

 同館のある日下地区では昨年、約100年ぶりに太鼓台を新調したが、新型コロナウイルスの感染拡大で祭りは中止。今年も祭りでのお披露目はかなわなかったが、7月に入魂式が行われた。

 同展では、ミニチュアふとん太鼓とだんじり15台やふとん太鼓の装飾をモチーフにした彫刻などを展示。見どころは、約100年運行した日下地区の先代太鼓台を飾っていたふとん締めの刺しゅうと土呂幕の彫刻。ふとん締めの刺しゅうは、桶狭間の合戦で戦った織田信長と今川義元、関ヶ原の合戦の石田三成と徳川家康の4点を展示。源平合戦の様子が彫られた土呂幕の彫刻は、4面全てを展示する。

 今年は太鼓台の新調にちなみ、新旧の太鼓台を比較し解説するパネルを作成。新しい太鼓台は先代より一回り大きくなっており、国内生産の手作業で仕上げた戦国武将のふとん締めも、先代より厚みを増し大きくなっている。水引幕や欄干部分など、各部の違いを解説する。

 学芸員の道岡陸哉さんは「ミニチュアは忠実に作られているので細かい部分まで見てもらいたい。今年もお祭りはなく、新調してまだ担がれていないが、違いをまとめたのでパネルを見てもらえたら。役目を終えたふとん締めや土呂幕なども見てほしい」と話す。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。10月31日まで。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース