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東大阪・旧河澄家で書道展 書家と生徒の作品50点、両親へのメッセージも

小学生から高校生の作品

小学生から高校生の作品

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 東大阪市指定文化財「旧河澄家」(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で現在、「書道展」が開かれている。

深川さんの作品「父への手紙」

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 同館では11月5日から3期に分け、日下地域在住の書家とその生徒の作品を展示。12月17日からは、「秀鳳書の教室」を開く深川秀鳳(しゅうほう)さんと、幼稚園児から80代までの生徒の作品を展示している。

 深川さんは祖母の勧めで5歳から書道を始め、就職を機に一度は書道から離れたが、国際線の客室乗務員として世界各国の文化や芸術に触れる中で日本文化の良さを再認識し、退職を機に書を学び直した。

 2008(平成20)年には書道教室を開校し、2015(平成27)には由源社最高位師範を取得。現在、日下、新石切、布施の3教室と、デイハウスでシニア向けの教室で書道を教えるほか、幼稚園での書き方教室やイベントでのワークショップ、書道パフォーマンス、デザイン書の受注販売などを手掛ける。

 深川さんは「親子で見に来てもらって子どもの成長を感じてほしい」と、会期中に親子で見に来られる生徒を募って作品を展示。幼稚園の年長から高校3年生まで29人が自分の好きな文字や言葉を書いた。作品には「見に来てくれたお父さん、お母さんへのサプライズ」として、生徒が両親へのメッセージを書いた羽子板型のカードがそれぞれ添えられている。カードの飾りは深川さんが友人のペーパークラフト作家に依頼したもので、昆虫が好きな子どもにはカマキリ、ピアノが好きな子には音符など、一人一人に合わせた飾りをオーダーした。

 会場には、絵馬に書いた大人の作品やデイハウスで習うシニアの作品のほか、第44回由源展で富田林市長賞を受けた「父への手紙」や、ココ・シャネルの言葉を書いた深川さんの作品が並ぶ。

 深川さんは「字は上手下手ではなく気持ちを表すもの。いろんな人に見に来ていただいて何かを感じ取ってもらえたら」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜、12月29日~1月3日休館。入館無料。1月9日まで。

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