近鉄けいはんな線長田駅近くの肉料理店「塊肉 石窯焼 肉’s Kitchen きたうち 東大阪長田店」(東大阪市長田東3、TEL 06-6748-2929)が食肉の冷凍自動販売機を設置して1カ月がたった。
2015(平成27)年12月31日にオープンした同店。経営母体は、黒毛和牛・雌牛専門の卸売業で、2008(平成20)年からは石垣島の自社牧場で生産事業を開始。「石垣島きたうちプレミアムビーフ」を販売しており、レストランは、沖縄、大阪、東京で5店舗を展開する。
東大阪長田店は、オープン当初は塊肉の石窯焼きのコース料理をメインとしていた。新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言発出中は休業、まん延防止等重点措置適用時には弁当のテークアウトを開始。総料理長と従業員でアイデアを出し、アラカルトや1,000円ランチなどの新しいメニューの開発や、毎月最終日曜に「きたうちの特売日」として食肉を30%オフで販売するガレージセールを行っている。
レストラン内やオンラインストアで食肉の販売もしているが、営業部の北内僚さんは「以前から自動販売機を置きたいと思っていた」というが、設置する機会がなく月日がたった。コロナ禍で冷凍自動販売機メーカーの訪問があり、自動販売機の設置を決めた。メーカーによると、肉の自動販売機設置は東大阪市内で同店が初めてという。
現在、販売しているのは、「美笑牛切り落とし」(200グラム1,000円)、「美笑牛焼肉用」(150グラム1,000円)、黒毛和牛焼き肉用「ショウチョウ」(200グラム500円)、「美笑牛カタロースすき焼き用」(200グラム2,000円)などの牛肉、ホルモンのほか、石垣島きたうちプレミアムビーフを使う「肉屋の餃子(ぎょうざ)」(10個入り500円)、プレミアムビーフコロッケ(2個入り400円)など。隣に設置するドリンクの自動販売機では、もみダレ(180ミリリットル280円)とおろしダレ(150ミリリットル280円)を販売する。
北内さんは「1人用の晩ご飯をターゲットにしており、店内で販売する肉より量を減らし、価格を抑えた。夜遅い時間によく売れていて、小腸とギョーザがよく出ている。現在は鍋用のものをそろえているが、夏は焼き肉用など季節によって変えていきたい」と話す。