近鉄奈良線瓢箪山駅近くに5月26日、和牛専門店「笑楽家(わがや)」(東大阪市瓢箪山町、TEL 050-8884-3978)がオープンした。
北浜の神戸ビーフ専門店「ぐるり」(大阪市中央区)が監修する同店。元公務員という同店店長の秦さんは「『ぐるり』に食事をしに行くうちに、自分で飲食店をしたいと思うようになった」という。「まったく同じメニューだと2号店になってしまうので、ぐるりのオーナーに指導をしてもらいながらオリジナルメニューを考案し、この地域は高齢者も多いので、みんなに笑ってもらえるほっこりした店にしたいと店名もスタッフで考えた」と話す。
「店内は、飲食店を営業するのが初めてなので、ゼロからのスタートという意味で真っ白でシンプルにした。愛着が湧くように、自分たちで壁紙の張り替えなどもした」と秦さん。「周辺は再開発のため工事中の店舗や施設が多く、職人さんが使いやすい工具などを教えてくれたり、いろんな人に助けられたりしながら自分たちで改装した」とも。料理を提供する皿や器は、FIELD土香(高槻市)が手がける今城焼の陶器をそろえる。
席数は、カウンター席7席、テーブル席5席。メニューは、但馬牛と淡路島産タマネギを使った「笑楽家バーガー」(1,200円~)、ぐるり直伝のローストビーフ丼(1,200円)、ロコモコ丼(980円)など。笑楽家バーガーのパティは但馬牛100%で約120グラムと食べ応えがあり、タマネギは直接取引を行う淡路島の生産農家のタマネギを使う。バンズは、瓢箪山の商店街にある「ベーカリー シャルム」(同)に依頼し、オリジナルのバンズを作ってもらったという。
このほか、店内でスライスして揚げる「ポテトフライ」(350円)、サラダ(380円~)、但馬牛炙りユッケ(780円)など、サイドメニューもそろえる。6月1日からはテークアウト販売も始めた。
「ぐるり監修の店ではあるが、笑楽家のカラーを出していきたい。地域に愛される店にしたい」と秦さん。店は現在、女性3人で運営しており、「お酒もシャンパンやワイン、日本酒、焼酎、梅酒など、女性うけのいいものを選んで提供している」という。秦さんは「今後は、お酒に合うアテやランチタイムの定食などを充実させたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~20時。休業日はSNSで発信する。