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東大阪・旧河澄家の蔵で「昔の道具展」 江戸から昭和の灯火具と暖房テーマに

灯りにまつわる道具

灯りにまつわる道具

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 東大阪市指定文化財「旧河澄家」(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)の蔵で現在、企画展示「昔の道具展 -灯りと暖房-」が開催されている。

火打箱

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 旧河澄家の蔵は同館が所蔵する資料の保存場所として使っていたが、照明などを備えて展示施設に改装。2017(平成29)年の夏に初めて、暮らしの道具をテーマにした「昔の暮らし展」を開いた。

 同館学芸員の前野さゆりさんによると旧河澄家に残る民具は約1200点で、その66%が衣食住に関わる民具。今回の展示では、衣食住の民具の中で16%を占め、生活に欠かすことのできなかった灯火具と暖房をテーマに、52点の道具を展示する。

 展示する道具は江戸時代から昭和にかけてのもので、明かりの道具では、灯明皿からろうそく、石油ランプへの移り変わりが見られる。「火打箱は道具がそろっているし、油差しには油が入ったまま。リアルな感じを見てもらえる」と前野さん。ちょうちんなどには河澄家の紋が入っている。

 灯火具の次に多く残っているのが暖房具で、火鉢や炭入れ、湯たんぽなどを展示。当時の気候について、同じ日下村のもう一つの庄屋だった森長右衛門貞靖の日記から1727年と1729年の雪の記録を抜き出し、「享保14年の1月17日には、終日雪が降っている日があり、湿度の高さとあいまって、相当冷え込んだのではないか」とパネルで解説する。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。9月25日まで。

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