「ひがしおおさか鉄道フェスタ2022」が8月7日、商業施設「フレスポ東大阪」(東大阪市稲田新町3)2階イベントスペースで開催される。
近畿車輛が製造した車両を紹介するフォトスポットで撮影した岡本好行会長
東大阪市内の工場の歴史を記録し、資料や写真を公開することで工場の誕生や操業の様子を後世に伝える活動をする「工場を記録する会」が2018(平成30)年12月に開設した同イベントスペース内の「東大阪モノづくりミュージアム」。現在、東大阪市内にある鉄道車両や鉄道部品メーカーを紹介する夏の特別展示を行っている。
展示では、1920(大正9)年の創業以来、鉄道車両専業メーカーとして歩み、1940(昭和15)年に東大阪に工場を移した近畿車輛(稲田上町2)や、1964(昭和39)年に開通した東海道新幹線にも油圧センサーが採用された、車両変圧器の計器類を開発・製造する兵田計器工業(出雲井本町)を紹介。近畿車輛が手がけた近鉄名阪特急「ひのとり」の製造工程を紹介する映像も上映する。
1919(大正8)年の創業以来、電車線金具の総合専門メーカーとして営業する「電業」(高井田中2)や、1編成16両の新幹線に使われている約2万個の緩まないナット「ハードロックナット」の製造を手がける「ハードロック工業」(川俣1)、N700系新幹線の骨組みや、近鉄の「ひのとり」「しまかぜ」の扉など、さまざまな鉄道車両の金属部品を製造する「excellent」(エクセラント、稲田新町2)は、パネルを中心に紹介する。
展示に合わせて、8月7日は同施設と工場を記録する会が主催する「鉄道フェスタ」を開催する。当日は、同施設で当日買い物をしたレシート2,000円分提示でミニ新幹線「ドクターイエロー」に乗車できるほか、大阪産業大学文化会鉄道研究部協力の模型車両運転体験イベントを行う。模型車両運転体験は、幼児・小学生対象。整理券は、10時30分、12時30分、14時30分に配布する。会場では近鉄車両エンジニアリングによる近鉄グッズ販売ブース設置も行う。
工場を記録する会の岡本好行会長は「100年以上、鉄道車両の安全運行に関わっている会社が東大阪にあることを知ってもらいたい」と話す。
イベント開催時間は11時~16時。参加無料。同施設の営業時間は10時~20時。夏の特別展示は8月31日まで。