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花園近鉄ライナーズの2選手、東大阪市内の飲食店で一日店員に 

ドリンクと料理をテーブルに運ぶ人羅奎太郎選手

ドリンクと料理をテーブルに運ぶ人羅奎太郎選手

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 ジャパンラグビーリーグワン「花園近鉄ライナーズ」の2選手が7月31日、「Craftbeer TAVERN(クラフトビア タヴァン)」(東大阪市長堂2)で一日店員を務めた。

写真左から人羅奎太郎選手、Craftbeer TAVERN店主の元光一倫さん、横井隼選手

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 同チームは地元の飲食店に協力を仰ぎ、店員の仕事を体験することで職業観の醸成を図り、キャリアを考えるきっかけになればと、若手選手を対象にした一日店員を企画。選手が店で働くことで従業員や利用客に選手を覚えてもらい、地域一体となってディビジョン1を勝ち抜きたいとの思いも込める。

 7月31日に一日店員を務めたのは、FL(フランカー)の横井隼選手、SH(スクラムハーフ)の人羅奎太郎選手の2人。2選手ともプロ選手で、飲食店で働いた経験はない。開店前は、店主の元光一倫さんから接客用語を学んだり、テーブルの配置やメニューなどを覚えたり、来店客を迎える準備をした。

 店のオープンと同時に予約をしていたファンらが来店。最初は少し戸惑いながらビールや料理を運ぶ業務を中心に行っていたが、時間がたつにつれ、注文をとったりビールを注いだりと業務の幅を広げた。6時間の勤務を終えた横井選手と人羅選手は元光さんからアルバイト代と大入袋を受け取り、業務を終了した。

 一日店員を終えた横井選手は「チームでこの企画の話を聞いた時に面白そうと手を挙げた。今まで飲食店には客としてしか行ったことがなかったので、お店の人の大変さが分からなかったが、今日体験して、『いま注文したら店員さん大変かな』とか考えそう。こういう機会に何をしてるんやろうと話しかけてもらい、そこでコミュニケーションをしっかり取ってファンが増えれば」と話す。

 人羅選手は「こんな経験をしたことがないので楽しみだったのと、どれぐらいお客さんが集まるか心配なところもあった。僕もいつもお客さん側で来るので、お店の方の大変さ、お客さんに対しての気遣いの部分を学ぶことができて、人間的な成長につながるのではと思えたので良い経験ができた。お客さんとコミュニケーションを取りながらやっていく仕事も楽しいなと感じた」と充実した表情を見せる。

 同企画に協力した元光さんは「また少し新型コロナが広がって飲食店が元気をなくしているところにこういう形で実施でき、当店を選んでいただいて光栄。今日は盛り上がってよかった。なかなか選手と関わる機会も少ないと思うので、こういう形でまたできれば」と話す。

 8月3日に「やきとり千代」(鴻池町1)、8月4日は「串かつちとせ」(下小阪5)でも一日店員企画を行う。

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