近鉄奈良線瓢箪山駅前の「フルーツなかにし」(東大阪市神田町、TEL 072-981-3118)が現在、夏季限定かき氷「フルーツシェイブアイス」を販売している。
1934(昭和9)年創業の同店。以前は、贈答用の高級フルーツを販売していたが、現店主で3代目の中西博司さんに代替わりしてからは、店頭に買いやすい価格の商品を並べ、店に入りやすいよう工夫しているという。
2019(平成31)年4月からは、「若い人はフルーツは買ってくれないが、クレープなら買ってくれるのでは」と、店で販売するフルーツを使ったクレープの販売を開始。フルーツの量が多いのが特徴で、常時13種類の定番商品と季節限定商品を販売しており、現在は、シャインマスカットとナガノパープルのダブルクレープ(550円)、桃のクレープ(500円)を期間限定で販売する。昨年6月からは火曜限定でフルーツサンドの販売も始めた。
今年は、「夏場は気温が高くなるので、果物を使った夏の商品を作れないかと考えた。当初はフルーツをペーストにしてソフトクリームを販売しようと思っていたが、販売開始まで時間がかかりそうだったため断念した」と中西さん。「生のイチゴを凍らせたかき氷にしようと開発を始めた」という。
「最初は、祭りのかき氷のようなシロップをかけたかき氷にイチゴをトッピングしようと思っていたが、もっとフルーツを使うかき氷にしたいと思った。次に、生のイチゴを凍らせたものだけを削って作ってみたが重くなってしまった」という。水を凍らせる前に糖蜜を加え、何度も糖蜜の分量を変えて食べ比べをするなど試行錯誤しながら、現在の水と糖蜜、凍らせたイチゴの比率にたどり着き、サッパリ爽やかなかき氷が完成した。イチゴは国産イチゴを使う。価格は550円。トッピングは、練乳、チョコレート(各50円)、アイス(100円)を用意する。
中西さんは「今はイチゴだけだが、マンゴーやブドウなど、もう1種類増やせたら」と話す。フルーツシェイブアイスの販売は9月下旬まで。
営業時間は10時~19時30分(日曜・祝日は18時30分まで)。水曜、8月28日~31日休み。